2019年09月10日

『本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない!』

しめさば 先生の「カクヨム」投稿作で「BOOK☆WALKER BWインディーズコンテスト・大賞」
受賞作が書籍化。ある本屋の店員がダンジョン探索に駆り出される受難の日々を描きます。
(イラスト:切符 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631323-0
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882654068


田舎町からも更に外れた本屋の店員を務める“アシタ”は三度の飯より本を読むのが好き。
とは言え、本が売れないと生計が成り立たない。そこで彼は「ダンジョンの情報を売る」
ことを考えたが、冒険者の“エルシィ”とダンジョンに同行しては散々な目に遭って──。

気さくな“エルシィ”に振り回される流れで何度も窮地に陥る“アシタ”には同情の念が
絶えません。彼女も彼女なりに彼に対する敬意を払っているからこそ、なのですが男女の
仲にまで発展するのかは未知数。仲間になる“アルマ”もなかなか好感度は高そうですし。

連作短編の形式でサクサクと話が動いてくのが読みやすさに磨きを掛けていて楽しめます。
“ラッセル”もですけど能力的に凄い人物に守ってもらっているにも関わらず、その上を
超えるピンチを前にして“アシタ”も頑張っている所にご注目。続きが楽しみな作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル