真代屋秀晃 先生が贈る新作。異世界で英雄として偉業を成し遂げて日本へと戻ってきた
少年が日常ラブコメ的青春を謳歌すべく超常者の少女たちの悩みを腕一本で振り払います。
(イラスト:葉山えいし 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/321811001099.html 】
教室でもひとり退屈な日々を過ごしていた幼馴染“武流”がクラス委員に立候補する姿を
見て“奈々子”が驚くのも無理はない。彼女の知らない間に彼は異世界に転移しスキルと
青春を謳歌する想いを胸に戻ってきたのである。そんな彼を非日常が邪魔してくるが──。
異世界転生者の敵じゃない、と嘯き様々なトラブルを解決していく顛末から“紗姫”には
異能力者、“葵”にはサイボーグ諜報員、そして“マリー”には凄腕の退魔師と誤解され
何とも面倒くさくて面白い人間関係を築いていく“武流”が実にうらやまけしからん訳で。
話の展開を単調にさせないため、ちょっとしたフェイクが入っていたりする点も興味深く
エピローグで見せた「彼女」の笑顔と「あの人」の独白が良い引きになってます。続刊で
どう料理してくるか先生のお手並み拝見、という所。“マリー”の頑張りに期待してます。