2019年08月01日

『夏へのトンネル、さよならの出口』

八目迷 先生の第13回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞&審査員特別賞」受賞作。妹を
失った少年が目にしたある都市伝説を境に過去を取り戻そうとする夏を描く青春小説です。
(イラスト:くっか 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518023


入ったら欲しいものが手に入る代償として年を取る「ウラシマトンネル」という都市伝説。
眉唾な話を耳にした“カオル”が思い浮かべるのはあの夏の日、目の前で死なせた妹の姿。
空虚な日々を過ごす彼の生活は、転校生の少女と例のトンネルとの出会いで一変する──。

“あんず”の言動が見せる意外性に驚かされつつ、“カオル”が共にトンネルの先で何を
望むのか。それは「代償」に見合うものなのかを問いかけていく。奇しくもそれは未来に
夢があるかどうかの違いにも繋がって、やがて決定的な道の分かれ目を迎えるのが切ない。

トンネルの先で“カオル”が知る都市伝説の真実、更に諭される胸に燻ぶる未来への残滓。
その一方で“あんず”は願っていた特別な存在になることができたのか。不思議な出来事
を経験した果てに迎える奇跡の大団円。来たる夏の2人に幸あれと願わずにいられません。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル