箕崎准 先生が贈る新作は、小説家となった少年が勝気な美少女からの恋愛相談に対応する
うちに互いの想い人の恋愛模様にも触れていく顛末を描く、恋と青春の学園コメディです。
(イラスト:睦茸 先生)
【 https://ebten.jp/p/9784047355507 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889879351 】
ある事情から一人暮らしをする“姫那”を思って“一冴”の母がアパートの隣部屋を用意
することになり、とある秘密を握られた彼は彼女から級友の“淳也”との恋を後押しする
ことに。その過程で彼の想い人である“凛々菜”と“淳也”との交際の噂を耳にする──。
喜怒哀楽、感情がコロコロと変わる“姫那”に振り回されっぱなしの“一冴”が少しずつ
彼女への思い入れが相まって胸中複雑になる機微が微笑ましい。その彼女も恋する乙女と
しての可愛らしさや、“淳也”へ一途に向かっていく芯の強さを魅せてまたいじらしい。
好きな人がいるという“淳也”が“姫那”の想いにどう答えるか。“一冴”に意味深長な
言動を示す“凛々菜”がとった意外な行動の意味は。“トーリ”ってそういうことか、と
四者四葉の青春と恋愛模様をのぞかせる展開は先々が気になるところ。続刊が楽しみです。