武田綾乃 先生が贈る青春エンタメ小説。“久美子”部長を筆頭に新体制となる北宇治高校
吹奏楽部が新入生も迎えて悲願の全国大会金賞を目指す波乱必至の最終楽章へ突入します。
(イラスト:アサダニッキ 先生)
【 https://tkj.jp/book/?cd=TD293992 】
百名を超す大所帯となった部を纏める“久美子”。彼女に寄せられる相談は多岐に渡って
気苦労が絶えない中、悩める将来にも真剣に向き合う必要があって、公私ともに忙しない。
音大を目指す“麗奈”との、音楽に対する覚悟の違いも見せつけられて実に心苦しい展開。
“緑輝”による新入部員たちへのフォローなどで微笑ましい感情を抱きつつ他県の強豪校
から“沙里”が入部、しかも楽器はユーフォニアム。しかしコンクールに出る意思はなく
悲願達成を目指す部員たちからモヤッとした感情を抱かせる結果に不穏な空気が漂います。
絶対に金賞を取る、その覚悟を見せる“麗奈”との温度差を感じる事態が発生したことで
吹奏楽部に不安要素が募りつつあることを認識するも、解消することなく引いていきます。
“秀一”の発言も思わせぶりで気になりますが、はやる気持ちを抑えつつ続きを待ちます。