2019年05月09日

『察知されない最強職4』

三上康明 先生が贈るファンタジー作品。第4巻は火龍の災厄により王位継承問題に揺れる
王国において鍵を握る存在となる王女“クジャストリア”に“ヒカル”が接触を図ります。
(イラスト:八城惺架 先生)

https://herobunko.com/books/hero59/9828/


災厄のどさくさに紛れて王位を狙う“オーストリン”。愚兄の野心を知りながらも見て見ぬ
ふりをしていた“クジャストリア”を表舞台に上げようとする辺境伯の思惑に振り回される
顛末がお家騒動に拍車をかけていく。“ヒカル”も間接的に関わっていく形で魅せてきます。

“オーストリン”の野心を砕くために必要な“ガレイクラーダ”の病を快癒させる手を探る
“ヒカル”が易々とハードルを越えていく様子に周囲が驚かされるのも面白い。最終的には
「シルバーフェイス」としてこの騒動に決着をつけにいく“ヒカル”の気概は見所でしょう。

また、騒動の裏側でこれまで危なっかしいと思わせていた“ポーラ”が遂にある行動に出て
しまうワケですが、ここに“ヒカル”への愛情とか信頼とかを強く感じられて印象的でした。
「世界を渡る術」に関しても一縷の望みを繋いできましたので、どう続くのか注目してます。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル