2019年05月07日

『スカルアトラス 楽園を継ぐ者〈1〉』

羽場楽人 先生が贈る新作は、エーテル飽和により巨大化したモンスターに蹂躙された世界
で生き残った人類世界で天才考古学者と意思を持つ化石兵器の邂逅を綴る幻想浪漫譚です。
(イラスト:hou 先生)

https://dengekibunko.jp/product/skullatlas/321811001100.html


祖父の影響で化石好きとなり考古学者となった“クレイ”。彼の住む国の守り神とされる
巨大骸骨の化石兵器「スカルアトラス」は今や氷に埋まり眠り続ける存在。祖父の遺言で
「氷から目覚めたら助けてやれ」と言われた彼は今日も一人、氷の前で見守り続ける──。

国を揺るがす騒動を機に復活を遂げるスカルアトラスの“アジュール”。彼女と意思疎通
できるだけじゃない関係を築いたことで距離感を詰めていく“クレイ”。両者のやりとり
が面白く、特に周りの女性陣の想いもそっちのけな彼の化石バカっぷりは見所の一つです。

スカルアトラスの謎、円柱国家ベルバの知られざる過去、そこに“クレイ”たちが意外な
形で関わっていくことになる話の流れに惹き込まれながら、“アジュール”と共に出した
結論が意外で印象的でした。hou 先生の挿絵も上手く嵌っていて続きが楽しみな作品です。

posted by 秋野ソラ at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル