2019年03月21日

『君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと』

神田夏生 先生が贈る新作は、死に別れたと彼女もう一度会うため、届いた手紙に書かれた
「リセット」の秘密を求めて思い出を辿る旅に出る少年の恋愛模様とその顛末を描きます。
(イラスト:Aちき 先生)

https://dengekibunko.jp/product/321810000124.html


「運命をリセットできる不思議なチカラがこの世界にはある」。高校を卒業した“日野”が
卒業式に出られずこの世を去った“三日月”から手紙で力説され“クレセント”なる人物に
「セカイの謎」を解く必要があると告げられる。行くべき場所に彼は同行すると言うが──。

言動が強烈で変わり者の“三日月”と“日野”が出会ったところから始まって、急速に恋に
落ちていく2人の楽しい日々の情景を挟みながら、「このセカイで最も綺麗なもの」を探す
旅の行程を綴り、彼女の居ないつらい“日野”の新たな日常が描かれるのが対称的で切ない。

自分のことを理解してくれた“日野”に対して全身で見せる“三日月”の激情がいじらしい。
だからこそ「リセット」という言葉に乗せた“三日月”の想いが潔くてまた実に彼女らしい。
死を目前にした彼女が示した覚悟、それを受け止めた彼。両者の生き様を見届けてください。

posted by 秋野ソラ at 00:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル