2019年01月29日

『Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王』

電撃の新文芸、その第一陣に選ばれたのは 古宮九時 先生が公開していた大人気Web小説。
呪いを受けた王太子と世界最強の魔女、世界の命運を握る2人の合縁奇縁ぶりを描きます。
(イラスト:chibi 先生)

https://dengekibunko.jp/product/unnamed/321809000028.html
http://unnamed.main.jp/words/


世界に5人の魔女。その1人、沈黙の魔女が掛けた「子孫が残せない呪い」を解呪すべく
王太子“オスカー”は青き月の魔女“ティナーシャ”を頼るが、解析の結果は芳しくない。
母体が呪いに堪えられない為、と聞いて彼は彼女に結婚しようと驚愕の提案をするが──。

最強の魔女を前にしても肝が据わっていて破天荒な言動を示す“オスカー”に翻弄される
“ティナーシャ”の姿に思わずニヨニヨ。何かと面倒な彼女が国内で起こる様々な騒動を
前に面倒を見てくれる様にも好感が持てます。随所に「古宮節」のようなものを感じます。

魔女ではなく1人の女性として“ティナーシャ”との結婚を望む、その理由を突き詰める
“オスカー”の真摯さも魅力的。彼女の動向を見届け続ける勢力の暗躍も気になる要素で、
次巻予告を見ただけでもう続きが待ち遠しい。長月達平 先生が推すのも納得の作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル