SOW 先生が贈る街角パン屋繁盛記。第9巻は明かされた“スヴェン”の秘密を“ルート”が
どう受け止めるのか。同じく衝撃の一面を目にして悩む“ジェコブ”と併せて描かれます。
(イラスト/ザザ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/820.html 】
大事な時に傍にいてくれなかった“ブリッツドナー”にどこか諦めすら感じる“ジェコブ”。
父親としてはめっぽうヘッポコな彼にも事情があったこと、何より“シャロデ”が示す度量
の広さと子を想う深い愛情を前に歩み寄ってくれた“ジェコブ”に心から敬意を表したい。
一方、トッカーブロートに現れた“ダイアン”に散々嫌味、というか“スヴェン”に対する
心構えを問いただされた“ルート”。彼女が隠していた事を知ってもなお、彼女に変わらず
接する彼もいろいろ思う気持ちを抱えていたのが分かる顛末は必見。男を魅せてくれました。
終始、気を揉む形となった“スヴェン”にとって特別な日を迎え、ザザ 先生の挿絵による
演出も映える顛末を見せる中、歴史を裏で動かし続けてきた“聖女”の目論みが遂に牙を
剥く緊迫感の高まりに「驚天動地の九日間」はどう揺れ動いていくのか続きが気になります。