2019年01月03日

『宝石吐きのおんなのこ(8) 〜微睡みの中の貴方〜』

なみあと 先生が贈るファンタジーノベル。第8巻は“クリュー”が学ぶ体験学校がある地
ヴィーアルトン市を舞台に“スプートニク”たちの眼差しがあの魔法使いへ向けられます。
(イラスト:景 先生)

https://canime.jp/product/PCZP000085153/
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今巻は本当に“イラージャ”がよく頑張った。“ソアラン”を助けたい一心で行動する姿、
そして彼が例のアレも務めていたと知ってもなお自身の想いを伝えた姿に敬意を表したい。
“ファンション”の件も含めていろいろ戸惑い、悩めばいいさと思わずにはいられません。

冒頭で穏やかな日常から始まった、と油断していたところで“クリュー”の心を揺るがす
“クルーロル”のあの発言。彼女の傍にいない“スプートニク”に恨みの一つも言いたく
なるのも分かる場面で、彼もまた戸惑いを隠せない状況下に置かれるのだから始末が悪い。

見慣れた地で疑心暗鬼に陥る“スプートニク”に対して怒る“ナツ”のあの姿は印象深い。
すったもんだを経て彼が辿り着いた結論、それは宝石に愛された少女の話を語ろうとする
「彼女」が示してくれると期待しつつ他にも気になる引きがあって続きが待ち遠しいです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル