2019年01月31日

『聖女様を甘やかしたい!ただし勇者、お前はダメだ』

戸津秋太 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。心を失った聖女候補の少女たちを
見届け続けたある神官が出会った同年代の「聖女様」に人生を左右される顛末を描きます。
(イラスト:fame 先生)

https://tobooks.shop-pro.jp/?pid=136275473
https://ncode.syosetu.com/n6597em/


高難易度の任務を日々淡々とこなす教皇国の特級神官“ベイル”に課せられた新たな任務。
それは超常の力を使う“ルナ”を見守り、彼女の心の拠り所になってほしい、というもの。
訝しみながら彼女が幽閉された部屋に向かうと彼はその笑顔に思わず見惚れてしまい──。

ということで思う所ある“ベイル”が“ルナ”を連れて教皇国を離れ、辺境の村で生活を
営みながらこそばゆい関係を見せつけてきます。村人同士の結婚話を聞いて、将来を意識
し合ったりなんかして。これだけ一緒にいながらなんでくっつかないの、と言わんばかり。

そんな折に村周辺に現れた魔獣の討伐に現れた勇者“ギリアン”が“ルナ”を愛人にする
と言い出したから一大事。傲慢な勇者から“ベイル”が彼女を護るという構図で済まない
意外な顛末が見所で中々面白い。目を付けられた2人の逃避行、その行方が気になります。

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2019年01月30日

『我が驍勇にふるえよ天地9 〜アレクシス帝国興隆記〜』

あわむら赤光 先生が贈るファンタジー戦記。第9巻はクロード帝国にて躍進を遂げていく
“レオナート”に対し彼を疎ましく思う三国が、そしてその糸を引く悪意が牙を剥きます。
(イラスト:卵の黄身 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797399189.html


出る杭を打ちましょうと“レオナート”に仕向ける三国同盟を実現させる手腕や先見の明。
中央帝国パリディーダで昏く野心を滾らせる“シェヘラザード”の言動が実に空恐ろしい。
“シェーラ”や“ティキ”が恋敵となる相手に手を焼くのが何とも微笑ましく映るほどに。

加えてツァーラント軍を率いる“アルフレッド”の異常なまでの騎士道精神を紐解く逸話。
あれを持ち出されたら流石の“レオナート”たちも苦戦必至、と予感させるにも難くない。
混沌大帝が古に抱いた悩みに共感する彼の姿も納得でそれを励ます“アラン”が格好良い。

火蓋を切った決戦、その初戦としてツァーラント軍の脅威を知る“レイヴァーン”がかの
騎士道精神に対してどんな策を巡らせるか、それぞれの勝利を見据えた戦いの顛末は熱く
そして一筋縄ではいかない厳しさを物語ります。更なる激戦の兆しと行く末に注目です。

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2019年01月29日

『Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王』

電撃の新文芸、その第一陣に選ばれたのは 古宮九時 先生が公開していた大人気Web小説。
呪いを受けた王太子と世界最強の魔女、世界の命運を握る2人の合縁奇縁ぶりを描きます。
(イラスト:chibi 先生)

https://dengekibunko.jp/product/unnamed/321809000028.html
http://unnamed.main.jp/words/


世界に5人の魔女。その1人、沈黙の魔女が掛けた「子孫が残せない呪い」を解呪すべく
王太子“オスカー”は青き月の魔女“ティナーシャ”を頼るが、解析の結果は芳しくない。
母体が呪いに堪えられない為、と聞いて彼は彼女に結婚しようと驚愕の提案をするが──。

最強の魔女を前にしても肝が据わっていて破天荒な言動を示す“オスカー”に翻弄される
“ティナーシャ”の姿に思わずニヨニヨ。何かと面倒な彼女が国内で起こる様々な騒動を
前に面倒を見てくれる様にも好感が持てます。随所に「古宮節」のようなものを感じます。

魔女ではなく1人の女性として“ティナーシャ”との結婚を望む、その理由を突き詰める
“オスカー”の真摯さも魅力的。彼女の動向を見届け続ける勢力の暗躍も気になる要素で、
次巻予告を見ただけでもう続きが待ち遠しい。長月達平 先生が推すのも納得の作品です。

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2019年01月28日

『天才王子の赤字国家再生術3〜そうだ、売国しよう〜』

鳥羽徹 先生が贈る弱小国家運営譚。第3巻は隣国となった「カバリヌ王国」にて行われる
聖霊祭に招待された“ウェイン”が、ある人物の想いに応えるべく陰謀に立ち向かいます。
(イラスト:ファルまろ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815601157.html


将軍“ハガル”との不仲説を流して反乱分子の摘発を図る“ウェイン”に声がかけられた
聖霊祭と時を同じくして開催される、レベティア教の有力者が集まる選聖会議。道すがら
かの国にマーデンの地を追われた解放軍より同道を提案された“ゼノ”が鍵を握ります。

選聖会議にて“オルドラッセ”王からありがた迷惑な話を持ち掛けられた“ウェイン”が
東奔西走していざ結果を出してみればあの始末。今回は自分で自分の予想を裏切ったので
文句は言えないか、と思えば王国の陰謀によって窮地に立たされる辺りは同情の余地あり。

“ゼノ”の正体が明らかになったと共に、解放軍と共闘してマーデン王国の再興に向けて
カバリヌ王国と戦う破目になる“ウェイン”。彼の策が今回も見事に嵌まる展開は爽快で
エピローグのまとめ方もまた絶妙。あの人物の暗躍に打ち勝てるか、彼の躍進に注目です。

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2019年01月25日

『錆喰いビスコ3 都市生命体「東京」』

高橋佑輔 先生によるコミック連載が始まる、瘤久保慎司 先生が贈るファンタジー冒険譚。
第3巻はあらゆる場所を都市化していくテロ集団と“ビスコ”らの意外な因縁に触れます。
(イラスト:赤岸K 先生 世界観イラスト:mocha 先生)

https://dengekibunko.jp/product/bisco/321807000010.html


突如現れては“ビスコ”らを退化した猿と侮蔑する“アポロ”。荒廃した今を過去の姿に
戻そうとする彼が起こす「全日本同時多発都市化テロ」、そして2028年なるキーワードと
錆やキノコといった要素が思いがけず繋がっていく話運びには何度も驚かされるばかりで。

騒動の発端から様子がおかしい“チロル”から色々と察したり、“パウー”のわがままに
応えてあげたりと“ミロ”の気遣いぶりに惚れます。真言も更にパワーアップしてますし
彼の成長ぶりが著しくて嬉しいです。もちろん大事な所は“ビスコ”がしっかりキメます。

“アポロ”が足をすくわれる契機となった「マナー」を大事にする心構え、その源にある
逸話から未来を受け継いでいく“ビスコ”らの姿が重なっていく描写は胸が熱くなります。
的場重工での一幕がまさかとんでもない引きを招くとは想定外。第二部も目が離せません。

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2019年01月24日

『幼馴染の山吹さん2 文学少女は文の上をゆっくり歩く』

道草よもぎ 先生が贈る青春ラブコメ。第2巻は再び現れた“小春”と青春ミッションを
目にする“灯里”と“喜一郎”が今度はとある文学少女を巡る物語に関与していきます。
(イラスト:かにビーム 先生)

https://dengekibunko.jp/product/yamabukisan/321810000110.html


「文学少女が望む理想の出会いを果たし、彼女の物語を完結させろ」ボードに書かれた
一文で“喜一郎”が思い出すのは、文芸部の文集に寄稿されていた“成実一木”の物語。
今回標的となる先輩の“瀬尾”に聞くと「“成実一木”は卒業した」と言うのだが──。

“瀬尾”しかいない文芸部。その部室を狙う創作研究部の“立河”と「少年少女の青春」
を描いた互いの作品を賭けて勝負することになる“瀬尾”は実体験がないと話が書けない。
よってあれこれと交際の真似事をする“喜一郎”とやっかむ“灯里”の様子が微笑ましい。

“瀬尾”と“立河”が対立する構図、その裏側にある真意。“瀬尾”がひた隠しにする
真実と青春ミッションが重なったとき、こそばゆい気持ちと切ない気持ちがこみ上げる
何とも小憎い“小春”の演出が深い余韻を残します。続きが出てほしいと切に願います。

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2019年01月23日

『エロマンガ先生(11) 妹たちのパジャマパーティ』

伏見つかさ 先生が贈る新たなる兄妹ラブコメディ。第11巻は恋人同士となったからこそ
互いの距離感に悩む“紗霧”と“マサムネ”。彼女の発案で色々な恋バナが見えてきます。
(イラスト:かんざきひろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/eromanga/321808000002.html


のっけから“エルフ”の体を使ったアピールに焦りながら負けじと対応する“マサムネ”
には驚かされるものの“紗霧”から浮気の嫌疑を掛けられるのも致し方ない状況。怒りを
隠せない彼女を恋バナで機転を利かせて鎮めた「彼女」の策士ぶりが実にお見事でした。

修学旅行でするような恋バナがしたい。そんな想いを抱いていた“京香”に相乗りする
形で実現したパジャマパーティ。“京香”のちょっとダメな女の子っぷりに微笑ましさ
すら抱きながら様々な恋模様が窺える一夜の描写は必見。“ムラマサ”の前向きさとか。

思いがけない形で“紗霧”の“マサムネ”に対する愛情の深さを知った彼の迷走っぷり。
“紗霧”すら惑わせてあやしい人生相談に縋らせる彼の戸惑いを拭うことはできるのか。
2人の愛が試される結末と、そうは問屋が卸さない局面。続きが気になって仕方がない。

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2019年01月22日

『乃木坂明日夏の秘密(3)』

五十嵐雄策 先生が贈る次世代シークレット・ラブコメ。第3巻は“明日夏”と夏の思い出
を作るべく逢瀬を重ねる“善人”に、いよいよあの2人がお目見えする波乱必至の話です。
(イラスト:しゃあ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/nogisaka/321809000025.html


かき氷を作って、夏祭りに行って、そして海を満喫して。夏休みをこれでもかと堪能した
“明日夏”と“善人”。休みを明けて合唱コンクールでは更にその距離を縮める出来事に
遭遇する2人、特に彼女の彼に対する好感度が鰻登りになる様子が愛でたくて目出度い。

しかしながら“明日夏”に仕込まれていた予兆が白日の下に晒された時、彼女が劣等感を
抱いて育ってきたことに改めて気付かされるその様子を「アキバ系」という単語とそれに
対する考え方をもって示すあたりが実に本作らしい。見事なものだと感心することしきり。

長き時を経て様変わりした“裕人”に驚かされつつ、相変わらずな“春香”やメイド隊の
面々を見て懐かしさがこみ上げてくるのも、読み手として年を取った証左かと思うと実に
感慨深いものが。覚悟完了まで秒読みな2人がどこまで秘密を共有できるか、楽しみです。

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2019年01月21日

『七つの魔剣が支配するII』

えすのサカエ 先生による漫画化が早くも決定した 宇野朴人 先生が贈る学園ファンタジー。
第2巻は“ナナオ”や“オリバー”を倒そうとする人々を前にして2人が力を振るいます。
(イラスト:ミユキルリア 先生)

https://dengekibunko.jp/product/7-maken/321809000022.html


口絵でも描かれた寝起きの“ピート”が動転した様子。予想の範囲内とは言え、この世界の
特性には驚かされるばかりです。すぐに気付いて支援に回る“オリバー”のそつの無さにも
彼の経験豊富さが窺えます。・・・“ピート”を三人称で表記する際には迷いますね、これは。

箒という相棒選びでも驚くべき光景を魅せてくれる“ナナオ”。その様子から彼女の可能性
について思いを巡らせる“ピート”の言動がまた意味深長で気になりまくり。“ロッシ”が
学年内で暫定王者たる彼女にやっかみをもってアレを仕掛けてくるのも無理はないという話。

“ナナオ”や“オリバー”に次いで今巻でも意志の強さを魅せてくれた“カティ”。彼女の
粋な計らいで更に絆を深めていく6人の勇姿に自然と応援したくなる気持ちが募ってきます。
最後で見せた切り札、深刻さを増していく事態に驚きが隠せない。続きが待ち遠しいです。

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2019年01月18日

『蜘蛛ですが、なにか? 10』

馬場翁 先生が「小説家になろう」で公開していた迷宮サバイバル・ストーリーの書籍版。
第10巻は“D”との距離感を見定めようとする“白”が新たな力で暗躍する様を描きます。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/321803001544.html
http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS11000007010000_68/
http://ncode.syosetu.com/n7975cr/


“ソフィア”が抱く“姫色”に対する異常な執着心に読み手としても危うさを感じながら
「白」として力を付けつつある彼女が、その上をゆく存在たる“D”に従順するのか否か。
これを見届けるための巻と言ってもよい内容。分体の使い方が彼女らしくて興味深いです。

そんな最中で迎えてしまう「アリエル」としての“岡崎”先生と「鬼」としての“笹島”、
転生者の出会い。抱える想い、正義の姿すら変わってしまった2人を仕込んだのもアイツ
ということで実にえげつない。“姫色”があの態度を示してしまうのにも得心がいきます。

今巻では“魔王”が“姫色”に思いがけない支援をされたりする所から押されっぱなしで
更にはあんな決意表明を受けちゃうあたりの描写は漫談かと思われても仕方がないくらい。
救うのは“魔王”か、世界か。“姫色”が描く未来と現実の差異がどうなるか見ものです。

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2019年01月17日

『1/2―デュアル― 死にすら値しない紅』

森バジル 先生の「第23回 スニーカー大賞[秋]・優秀賞」受賞作。死んだ人間が一部機能を
失った代わりに特殊能力を得て蘇る近未来の世界で彼らを殺し直す者たちの活躍を描きます。
(イラスト:カスカベアキラ 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/dual/321808000422.html


偽生者、即ち生き返った人々を殺し直すための組織で職務を忠実に遂行していく“限夏”。
なのに、組織から紹介された新しい相棒“伴”は偽生者で「死」を失った不老不死の少女。
同僚が偽生者に殺された事件を追うべく組んだ相容れない2人は真相に辿り着けるか──。

“紗束”を殺した“琴崎”の存在と設定が物語を何度か動かしていく話運びがまず面白い。
彼女らを導く“友景”の常軌を逸した思想が見えるにつれて“伴”の不憫さが際立ちます。
「嫌いなものは月とセックス」、“伴”がそう断言するのも納得せざるを得ない状況です。

“伴”の気持ちを知らずに最初は突っかかる“限夏”が次第に彼女のことを思いやるよう
機微が変化していく様子を微笑ましく感じつつ、職務に忠実な理由が作品最大のギミック
となっている点も見どころで、ギリギリまで緊迫感を持たせた展開が印象に残る作品です。

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2019年01月16日

『日常ではさえないただのおっさん、本当は地上最強の戦神2』

田口一 先生による漫画連載が3月から始まる、相野仁 先生の「小説家になろう」投稿作。
第2巻は帝国での皇位争いで暗躍する貴族らに対する内偵調査を“バル”たちが務めます。
(イラスト:桑島黎音 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/wargod/321809000635.html
https://ncode.syosetu.com/n3740ei/


将来に備えて後継者を決めたい陛下の悩み。それは“アドリアン”を推したいのに貴族が
多く味方するのは“リュディガー”の方が多いという点。野心家の多い“リュディガー”
陣営の勢いを崩せないか、と無茶振りされる七級冒険者としての“バル”に思わず同情。

“イェレミニアス”の用意した設定と思惑に乗って、二級冒険者を裏から誘導する形で
内偵を進める“バル”のアシストぶりが今巻もお見事。そんな彼の思惑が“レナータ”の
女の勘によってバレそうになったり、女性陣から注目されたりする描写に思わずほっこり。

“クロード”や皇帝からの揺さぶりにもブレない“ミーナ”の“バル”への想いですとか
“リュディガー”陣営の許されざる悪意に対しても揺るがない“バル”の強さに安心感を
抱ける展開は読了後に爽やかさを味わえます。彼らの休暇を描くという続きが楽しみです。

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2019年01月15日

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。3』

しめさば 先生が贈るサラリーマンと女子高生の日常ラブコメディ。第3巻は互いに近づく
距離感に戸惑う“吉田”と“沙優”の前に、それぞれ先を決める鍵となる人物が現れます。
(イラストレーター:ぶーた 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/higewosoru/321803000504.html
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882739112


“吉田”が高校時代に付き合い、自然消滅という形で失恋した“神田”が同僚になる偶然。
変わらず性についても明け透けな彼女の意味深な言動の数々に戸惑う彼、そして“三島”。
何となく分かってる“沙優”の態度や、それこそ大人な対応を見せる“後藤”とは対称的。

なぜ“神田”が“吉田”に対して再びアプローチを仕掛けてきたのか。それは彼女なりの
恋愛観を描くと共に、彼が彼女というか付き合う女性に対してどんな考えを持っているか
という点を再認識させてあげる必要があった訳ですね。“沙優”との距離感を踏まえて。

だからこそ“吉田”と“沙優”、あるいは“後藤”との今ある関係を見て“三島”が涙を
流し、感情をむき出しにするあの姿がとても切ない。恋愛の難しさをひしひしと感じます。
“吉田”は決めた、“沙優”はどうする、という所であの人が登場。続きが気になります。

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2019年01月14日

『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!5』

春日部タケル 先生が贈るクリエイターたちの熱血ラブコメ。第5巻は業界屈指のカリスマ
編集者に目をつけられた“天花”を救えるのか、“清純”のクリエイター魂が試されます。
(イラスト:Mika Pikazo 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/321808000421.html


新レーベルの立ち上げに「棗ソウスケ」としての“清純”へ参加要請をしてきた“鳴海”。
その彼が「サンダル文庫」に乗り込んできて話す業界話が逐一、耳に痛い内容でまず必見。
成長著しい“天花”にも声をかけてくるあたり、抜け目がなくて“清純”が焦るのも納得。

折しも「棗ソウスケ」の存在が“天花”の成長を妨げるのではないかと悩んでいた時期に
“鳴海”がとある囁きからまるで執筆する機械のように彼女を変貌させるのだから一大事。
いや、こんな異能力を編集者が実際にいたらすがりたいくらいですけどね、読者としても。

「究極の創作物」を綴るべく暴走する“天花”に対し“清純”が拳で語らずにペンで語る、
そして分かり合う2人の姿はまるで新人類の誕生を見るかのようで、実に熱い描写でした。
惜しくも今巻にて完結、ということで 春日部 先生お疲れ様でした。次回作にも期待です。

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2019年01月13日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年下期」エントリー


ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン(14)
 【18下期ラノベ投票/9784048939621】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184277310.html

ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌(2)
 【18下期ラノベ投票/9784049120189】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184748857.html

いでおろーぐ!(7)
 【18下期ラノベ投票/9784048935166】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/185083877.html

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット(3)
 【18下期ラノベ投票/9784048939713】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184287416.html

数字で救う! 弱小国家(3) 幸せになれる確率を求めよ。ただしあなたの過去は変わらないものとする。
 【18下期ラノベ投票/9784049120233】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184737785.html

キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(6)
 【18下期ラノベ投票/9784040728674】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/185312646.html

天才王子の赤字国家再生術(2) 〜そうだ、売国しよう〜
 【18下期ラノベ投票/9784797399004】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184560647.html

彼女のL 〜嘘つきたちの攻防戦〜
 【18下期ラノベ投票/9784047352308】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184400140.html

救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由(2)
 【18下期ラノベ投票/9784065143391】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/185211836.html

やがて恋するヴィヴィ・レイン(7)
 【18下期ラノベ投票/9784094517538】
  → 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/184589062.html



◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2018年下期
 https://lightnovel.jp/best/2018_07-12/

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2019年01月11日

『暗黒騎士様といっしょ! 〜勘違いから始まる迷宮攻略〜』

『女神の勇者を倒すゲスな方法』シリーズ完結巻と同時に 笹木さくま 先生が贈る新作は
ちょっと裏のあるエルフの少女と一緒に迷宮へ挑む暗黒騎士が抱く夢を追う姿を描きます。
(イラスト:乾和音 先生(artumph))

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047354309/eb-novel-22


禍々しい鎧と剣を身に纏う“アルバ”が抱く夢、それは都会の一等地に一軒家を建てる事。
外面と内面のギャップが激しい彼に救われた駆け出しの冒険者“ルーファ”は迷宮に潜む
帝国を滅ぼす秘密に迫るべく彼に協力を要請する。彼も彼女も少々勘違いしたままで──。

ということで、今作は迷宮内の敵をばったばったと倒して稼ぎを叩き出していくシステム。
帝国を救いたい、と気概を示す“ルーファ”も動機が純粋でなかったりする設定も重なり
コミカルな雰囲気が特徴。“ガーネット”しか“アルバ”の真意を汲めないのがミソです。

迷宮の秘密、それがこの世界の生活基盤にも関係するとあって“ルーファ”を疎む者たち
に狙われるまでの流れも「なるほど」と思わせてくれる話運びで興味深い。“アルバ”が
これまた抱えている秘密に何度も驚かされる点も注目。しっかり続いていってほしいです。

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2019年01月10日

『女神の勇者を倒すゲスな方法6 「なんと、我と結婚したいと申すか!?」』

笹木さくま 先生が贈る異世界勇者攻略譚。第6巻は“エレゾニア”を倒し混乱する世を
魔王の力と“リノ”の魅力で治めようとする“真一”は彼女らとどう向き合うか注目です。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047354295/eb-novel-22


復活できなくなった勇者たちが尻込みして治安が悪化する隙間を狙いにいく施策ですとか
兵器開発、人材育成といった先々を見据えた対策を実践していく“真一”。参謀としての
働きを見せる裏にある「余命の差」まで考えているところにどこか焦りを感じさせる展開。

そんな“真一”の考えを知ってか知らずか直接的に攻めるあたりが青春な“アリアン”、
奥深しい言動を見せて実にこそばゆい“セレス”、そして無垢ながら主張してくる可愛い
“リノ”と個性的なアプローチ方法で魅せてくれます。ここから1人を選ぶのは至難の業。

“アリアン”の母親に関する重要な過去の補足を経て彼女が両親にちゃんと愛された存在
であると分かり、しんみりした所で元の世界との関係も含めて選択を迫られる“真一”が
最後まで彼らしいゲスっぷりを示してくれて実に良かった。完結、おめでとうございます。

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2019年01月09日

『察知されない最強職3』

三上康明 先生が贈るファンタジー作品。第3巻はポーンソニア王国の陰謀に巻き込まれた
“ジルアーテ”の護衛任務に就いた“ヒカル”が彼女の種族を巡る因縁に関わっていきます。
(イラスト:八城惺架 先生)

https://herobunko.com/books/hero59/9148/


数々の種族が集まって形成される国「中央連合アインビスト」。その内の一つ、竜人族で
先代盟主の娘である“ジルアーテ”が“ヒカル”に助けられて、彼の善意あふれる言動を
目にして少しずつ心惹かれていく様子には思わずニヨニヨします。実に可愛らしいもので。

“ジルアーテ”が次の盟主を選ぶ「選王武会」に臨む、その意気込みを見て“ヒカル”が
「シルバーフェイス」としてサポートする過程で王国の陰謀、新たな強敵と対峙していく
展開でも魅せます。今巻で相対する“ゲルハルト”の立ち位置が絶妙でまた見どころです。

「ソウルボード」をどうするか悩む、“ヒカル”の心情も分かるという顛末を経て過日、
王国を騒がせた火龍の存在が大きく話を左右する、この布石に注目してほしい。そして
戦いを終えた“ジルアーテ”が選ぶ道の先に新たな希望があることを願って止みません。

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2019年01月08日

『モンスター娘のお医者さん5』

折口良乃 先生が贈るモン娘診察奮闘記。第5巻は妹“翠雨”が出奔してリンド・ヴルムに
向かっていると聞いた“グレン”が、原因不明な眠り病の治療と併せて対応に追われます。
(イラスト:Zトン 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631284-4


“翠雨”を探しに花街へ足を踏み入れた“グレン”を誘惑しちゃう“アルルーナ”に対し
厳しい態度で「治療」に臨む“サーフェ”と“アラーニャ”が心強い。“アラーニャ”は
こそばゆい心変わりを見せつつ、眠り病解決の糸口に繋げる絶妙な立ち位置にありました。

“翠雨”が実家を飛び出した理由、それは罹患した鬼変病のことで家族としての在り方に
悩んだ結果ということで、“グレン”が1つの見解を示すことで彼女も救っていく手腕は
お見事と言うしかなく。そして妹に対してもしっかり「治療」を施すあたりも流石でした。

今巻における一番の見所は眠り病に関する設定、置かれていた布石、張り巡らされた陰謀、
それらが巧妙に合わさって丸く収まっていく話運びと言えましょう。脱帽と言ってもいい。
“翠雨”の真意が明らかとなった際の“グレン”の様子も微笑ましく、続きが見ものです。

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2019年01月07日

『戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 9』

SOW 先生が贈る街角パン屋繁盛記。第9巻は明かされた“スヴェン”の秘密を“ルート”が
どう受け止めるのか。同じく衝撃の一面を目にして悩む“ジェコブ”と併せて描かれます。
(イラスト/ザザ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/820.html


大事な時に傍にいてくれなかった“ブリッツドナー”にどこか諦めすら感じる“ジェコブ”。
父親としてはめっぽうヘッポコな彼にも事情があったこと、何より“シャロデ”が示す度量
の広さと子を想う深い愛情を前に歩み寄ってくれた“ジェコブ”に心から敬意を表したい。

一方、トッカーブロートに現れた“ダイアン”に散々嫌味、というか“スヴェン”に対する
心構えを問いただされた“ルート”。彼女が隠していた事を知ってもなお、彼女に変わらず
接する彼もいろいろ思う気持ちを抱えていたのが分かる顛末は必見。男を魅せてくれました。

終始、気を揉む形となった“スヴェン”にとって特別な日を迎え、ザザ 先生の挿絵による
演出も映える顛末を見せる中、歴史を裏で動かし続けてきた“聖女”の目論みが遂に牙を
剥く緊迫感の高まりに「驚天動地の九日間」はどう揺れ動いていくのか続きが気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル