2018年12月17日

『救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由2』

有丈ほえる 先生が贈る考古学ファンタジー。第2巻は千年前の古戦場に消えた将軍の足跡
を追う“ニナ”たちが辿り着いた発掘村で彼の秘密、そして更なる陰謀の影を目にします。
(イラスト:ちょこ庵 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/books/2018/12/#bk9784065143391


突如現れた敵勢力と対峙し、共に消えた“サイトバル”将軍はアルデヒトを救った英雄。
彼が消息を絶ったハバラキ古戦場が発掘の舞台。“ニナ”をライバル視する“アカホヤ”の
登場で俄然、彼女の過去が気になりはじめた“リュト”の葛藤する様子が話の焦点の一つ。

発掘村に辿り着いた“ニナ”たちは目にするアカデミーや考古学研究の暗部も何のそので
目的とする遺跡を探し出す、という展開は胸がすくもの。“アカホヤ”がいることで演出
としても際立つものがあります。しかしながら真の敵は別にいる、という展開が実に熱い。

遺跡発掘を巡る陰謀に牙を剥けられた“ニナ”たちが肝をつぶす中で知った思いがけない
歴史の真実。更にその裏で“リュト”が直面する「あの人」の手のひら返しぶりには二度
ビックリと言わざるを得ません。過去の出来事がどこまで根強く絡んでいるのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル