羊太郎 先生が贈るアーサー王継承を巡るバトルストーリー。第2巻は“凛太朗”を師匠と
呼ぶ美少女“エマ”の登場に戸惑う“瑠奈”が、王としての立場を賭けて勝負に臨みます。
(イラスト:はいむらきよたか 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321803001781 】
今巻も冒頭からいろいろとやらかしてくれる“瑠奈”に対し、健気で頑張り屋“エマ”と
彼女の気持ちを後押しする“ラモラック”の指導もあって“凛太朗”の中での評価が高く
なっていく展開がコミカルで面白い。ここで言う「評価」が後々で効いてくるのも含めて。
“凜太朗”との戦いに何かと固執してくる“ラモラック”の直接的、間接的なアプローチ。
それが“エマ”に秘められた過去、背負わされてきた責任にも及んでくるからえげつない。
自動防御する相手に苦戦する彼も、彼を巡って争う“瑠奈”も分が悪く焦りが浮かびます。
土壇場で選んだ“凜太朗”の選択肢に“瑠奈”も失意する・・・かと思えば、そこにこそ絆の
証が見えてくるという演出の妙と、改めて王の器とは何かを強く印象づける勝敗の行方が
また熱かった。巻末で見せる“ガウェイン”と“フェリシア”のリアクションも見所です。