秋 先生の「小説家になろう」投稿作の書籍化作品。第3巻は学院交流という形で勇者らが
学ぶ学院へと足を踏み入れることになった“アノス”たちが陰謀に巻き込まれていきます。
(イラスト:しずまよしのり 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/maougakuin/321806000039.html 】
「勇者学院」選抜クラスを自ら指導する学院長“ディエゴ”が、悪魔学院の面々に対して
見せる険悪さ。それが勇者の転生者たちにも表れていて憎らしさを感じずにはいられない
学院交流の最中で“アノス”や“レイ”が彼らを一蹴していく様子は爽快感を覚えます。
“カノン”に遠く及ばない彼らが勇者の末裔として二千年に渡り蓄積してきた憎悪の深さ。
それが形となって現れたときに見える、交流中に出会った“エレオノール”の悲哀も深い。
すべてを知った“アノス”が一切合切を救ってやろうと振舞う様子に安堵すら感じます。
そして遂に現れた“アヴォス・ディルヘヴィア”。すでに見抜いていた“アノス”が彼と
どう対峙するのか、そしてどう決着をつけるのか。それぞれの矜持がぶつかる戦いは必見。
めでたく大団円で完結か? という話の続きをどう動かしていくのか見守らせて頂きます。