2018年10月12日

『女衒屋グエン』

日向夏 先生の新作が「星海社FICTIONS」から初登場。花街一番の美女に情夫として囲われ
女買いの役割を担う男と、顔に傷痕を持つ下働きの少女が抱える秘密を描く中華小説です。
(イラスト/鈴木健也 先生)

https://www.seikaisha.co.jp/information/2018/09/07-post-1809guen.html


舌足らずな少女“一琳”(イーリン)と、痩身な女性“静蕾”(ジンレイ)。“虞淵”が
買い付けてきた2人を見て顔の右半分をさらしで隠す“翡”(フェイ)は世話を焼く娘が
増えたと思う中、怒鳴る女主人を前に彼は彼女たちを半年で妓女にすると嘯くのだが──。

“静蕾”の資質に気付いていた“虞淵”が彼女をどう妓女に仕上げるのかお手並み拝見、
という話を皮きりに他の女の客を取る強気な“万姫”(ワンジェン)、元旦那の身請け話
に揺れる“思思”(スースー)の話を通じて妓女の世界の華やかさと厳しさに直面します。

下働きの身から妓女たちの話に何かしら関わってくる“翡”。物語の最高潮を迎える場面
において彼女がどう関わってくるのか。“虞淵”の秘密との絡み合い、かつ 鈴木 先生が
描き出すカラー挿絵の演出は実に見事。日向夏 先生ならではの話運びをぜひご堪能あれ。

posted by 秋野ソラ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル