『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン』の 宇野朴人 先生が贈る新作は魔法使いが剣を
帯びる世界で、それぞれの想いを胸に魔境のような魔法学校へ臨む新入生たちを描きます。
(イラスト:ミユキルリア 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/7-maken/321804000334.html 】
入学式で行われる魔法生物のパレード。それを見て彼らの人権について語る“カティ”に
突如列から離れたトロールへと足を運ばせる魔法が掛けられる。助けに入る“オリバー”
の目に飛び込んできたのは刀を振るうサムライの少女。魔法には縁が無さそうだが──。
学校長からの容赦ない言葉が示す通り、心技体揃った研鑽が必要なだけでなく上級生らの
言動や人権派などの派閥に翻弄されるなど、まさに混沌とした魔法学校でどう生き抜くか。
“カティ”が巻き込まれた事件を探る“オリバー”らを軸に進む話がページ数的にも重厚。
襲われたトロールを気に掛ける“カティ”の言動が意外な結末を呼び込む中で魅せたあの
“ナナオ”の強さ。彼女の気高さも相まってより惹かれるものが。それだけでは済まない
エピローグで見せたあの一面がまた重そうなテーマで、どう話を動かしていくか注目です。