『ゼロから始める魔法の書』の 虎走かける 先生が、その世界観を受け継いだ新作を発表。
ウェニアス王国王立魔法学校の落ちこぼれに課せられた特別実習を巡る騒動を描きます。
(イラスト:いわさきたかし 先生 一部キャラクター原案:しずまよしのり 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2018/9/#bk9784065132951 】
「魔女がいる村で、どんな形でもいいから魔法使いとしての実績をあげてほしい」学長の
“アルバス”からそう告げられた“セービル”は魔法学校で過去最低という成績の持ち主。
秀才の“ホルト”、獣堕ちの“クドー”、引率に魔女の“ロス”が加わり賑やかだが──
「ゼロの書」の閲覧が目的の“ロス”が実に自由闊達で、まず面白い。そこへ魔法使いに
なりたい理由が様々の特別実習生らが村までの旅を謳歌・・・できなくなる事件に見舞われる
所から話は少しずつきな臭くなってきます。この胡散臭い展開に期待が高まるというもの。
辿り着いた村で出会う“傭兵”や“神父”そして“ゼロ”のらしからぬ言動が生徒たちを
翻弄していく中で知らされる「特別実習」の真の意味。これは“アルバス”、えげつない。
種明かしの一幕にほっと安心した所で“セービル”たちがどんな成果を出すか楽しみです。