細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第5巻は“シスベル”を皇庁へ護衛することとなる
“イスカ”たちが彼女に向けられた悪意の数々、その周囲で暗躍する者たちと対峙します。
(イラスト:猫鍋蒼 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321804000870 】
“シスベル”から“イスカ”へのあからさまなアプローチに対し“ミスミス”や“音々”
そして“アリス”が黙っているワケがない。特に彼のことを「奪われるかも」と認識した
“アリス”の大爆発ぶりが今後を左右するかもしれない様子で思わずニヨニヨするところ。
皇庁では王女暗殺未遂事件が発生して“仮面卿”に嫌疑が掛かる事態に。その犯人を捜す
鍵を握るのが“シスベル”ということで、彼女の身を脅かす勢力がついに動き出す不穏な
空気は気になる展開。彼女もああいった形で襲撃されることになるとは思わないでしょう。
“イスカ”が“シスベル”を襲う新たな敵の存在に苦戦した、その理由から窺える得体の
知れない何か。それに輪をかけるかのように意味深長な感情を吐露する“イリーティア”
の真意と合わせて読めない部分に注目しつつ、次巻の三つ巴な戦争が楽しみでなりません。