2018年07月24日

『魔王学院の不適合者2 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』

かやはるか 先生による漫画連載も始まる、秋 先生の「小説家になろう」投稿作の書籍化。
第2巻は魔族最強の剣士を決める大会を舞台に“アノス”を陥れる奸計がめぐらされます。
(イラスト/しずまよしのり 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893920-1/
https://ncode.syosetu.com/n1578dx/
http://www.jp.square-enix.com/magazine/mangaup/


“アノス”の仲間に加わりたい“ミサ”からもたらされた「皇族派」そして「統一派」の
派閥争いの情報。ただし後者劣勢、という状況が今巻の軸を担っていくと共に、それらに
こだわらない“レイ”の存在がたちを色々な意味で試すような展開が面白い。

映えある魔剣大会に“アノス”が出場可能となったその裏にも問答無用で彼を陥れようと
する謀略しかなく。けれども圧倒的な力でねじ伏せていく彼の強さがまた格好良い。陰で
こそこそしていた“エミリア”にしっかりとお灸を据えてくれたのは胸がすくものでした。

今巻でも“アノス”の過去、現在を問わず関係者を揺さぶりの一手として使いながら表に
出てこない“アヴォス”の存在が不気味すぎて次に何を仕掛けてくるか注目したいところ。
それにしても「ファンユニオン」のノリとシリアスな話の筋との落差が凄すぎて驚きです。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル