田尾典丈 先生が贈る「小説家になろう」発の学園ラブコメ。第12巻は“清一”にトラウマ
を与えた完璧すぎる後輩の登場で“綾女”たちもうかうかしていられない状況を迎えます。
(イラスト:ReDrop 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797396836.html 】
研究会を突如訪れた、“清一”のことを「せー先輩」と呼ぶ美少女こそ、彼の女性不信を
決定づけた3人目の女の子“麻奈”。彼のエロゲヒロインになる、と公言する彼女の強い
想いで費やした5年という歳月に不信を抱くのも無理はないですが、実にもったいない。
ゲーム内でのハーレムはアリでも実際にはナシでしょ、と現実的な態度をとる“清一”を
優柔不断と指摘する“外崎”が追及していく言葉の数々。これには心当たりがありすぎて
胸に刺さるものがありました。女性陣に囲まれて、いい友人に恵まれて羨ましい限りです。
とはいえ、ある事情からリアルデートに流れていく所は“清一”をうらやまけしからんと
思わざるを得ない訳でもあり。雑念を払拭した彼がエロゲと向き合う決意を新たにしたと
安定ぶりを見せたところであのエピローグですよ。彼がどう誠意を見せるのか、注目です。