海空りく 先生が贈る異世界革命譚。第7巻はヤマト自治領でレジスタンスたちの戦いに
加勢する“司”たちの局面も大詰めを迎え、ヤマトという国の真髄を目の当たりにします。
(イラスト:さくらねこ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797396256.html 】
“司”たちと道を違えた“勝人”の決意を改めて試す“ネウロ”の厭らしさといったら
ないですね。“勝人”が嘯く超人高校生たちの決別の予感、これが現実のものとなれば
異世界を巻き込んでの泥沼な喧嘩が始まってしまうと思うので何とか回避してほしい所。
戦力差で優位な“ジェイド”の鼻を折る“司”たちの容赦ない戦略も彼らの切り札たる
鐘楼の前に一歩及ばず。窮地に立たされた“マヨイ”の非道な一手が実にえげつなくて
民衆から「売国奴」と罵られるのも致し方ない・・・と思わせてからの展開が見どころです。
“マヨイ”はなぜ“ジェイド”に心酔していたのか。そして躊躇なく非道になれるのか。
追い詰められた彼女が振り返る過去、その裏にあるヤマトの悪しき因習が悲哀に溢れて
切なくて。さくらねこ 先生の挿絵と合わせて印象深かったです。続きが気になります。