北山結莉 先生が贈る異世界ファンタジー。第2巻は神騎士として力をつけるため浮遊島
3万人の女性を魅了することになった“太陽”に、“メリッサ”が意味深長に接近します。
(イラスト:にの子 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/miryo/321803000534.html 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885219317 】
やや前のめりに魅了されにいこうとする“アナスタシア”や“イリス”。その艶姿を見て
というだけではないかと思いますけど“ルゥ”が試練を課していったりと“太陽”を巡る
関係はまさにハーレムへ至る道程そのもの。そこに異議を唱えるのが“エスカリテ”です。
そして“アナスタシア”の妹“エスカリテ”をけしかけていく形をとるのが“メリッサ”。
“太陽”に対してあまり良い印象を持たないように見える“メリッサ”が彼にアプローチ
していく矛盾、決定的な瞬間を迎えて問いかけられる彼女の想いを彼がどう受け止めるか。
“メリッサ”との微妙な関係を持て余してしまう“太陽”たちを襲う新たな眷属の登場に
浮遊都市も窮地に陥る緊迫の展開。見かねた“ルゥ”が下す選択に“メリッサ”が気丈な
態度を示す場面はらしさがにじみ出ていて良いかと。彼女と共に応援したくなる物語です。
2018年07月17日
2018年07月16日
『僕は何度も生まれ変わる』
十文字青 先生が贈る新作は、社畜として生きてきた青年が29歳で世を去った、と思いきや
何度も殺されて生まれ変わりを経験することになる中で逆転の一手を得る顛末を描きます。
(イラスト:だーくろ 先生(gumi/gg2))
【 https://sneakerbunko.jp/product/again-again/321710000338.html 】
日本人として生きた前世の記憶を持ち、異世界で田舎村で使用人として生きる“ラニィ”。
ショッキングピンクの髪の女に村を襲われて想い人と共に命を落とした、と思えば今度は
“ギルヒー”として村を襲った帝国軍に抗う兵士として戦い、そしてあの女が現れて──。
転生する度に同じ女に命を奪われ、18歳で死ぬ運命を背負った主人公が傭兵部隊に拾われ
“ロア”として育ち、その血に流れる秘密に触れてからは“タマミナ”と結婚したりと
好転を見せ始めますが、あの女の影が忍び寄ります。正体不明だけに恐怖感を煽られます。
特別な力は無くとも、これまで生きてきた経験と今の立場をフル活用して迫る死の恐怖に
立ち向かおうとする“ロア”を次第に応援したくなる展開、そして彼が持つという魔眼の
真価が明らかとなる瞬間、見所も多く実に熱いのでオススメできる滑り出しかと思います。
何度も殺されて生まれ変わりを経験することになる中で逆転の一手を得る顛末を描きます。
(イラスト:だーくろ 先生(gumi/gg2))
【 https://sneakerbunko.jp/product/again-again/321710000338.html 】
日本人として生きた前世の記憶を持ち、異世界で田舎村で使用人として生きる“ラニィ”。
ショッキングピンクの髪の女に村を襲われて想い人と共に命を落とした、と思えば今度は
“ギルヒー”として村を襲った帝国軍に抗う兵士として戦い、そしてあの女が現れて──。
転生する度に同じ女に命を奪われ、18歳で死ぬ運命を背負った主人公が傭兵部隊に拾われ
“ロア”として育ち、その血に流れる秘密に触れてからは“タマミナ”と結婚したりと
好転を見せ始めますが、あの女の影が忍び寄ります。正体不明だけに恐怖感を煽られます。
特別な力は無くとも、これまで生きてきた経験と今の立場をフル活用して迫る死の恐怖に
立ち向かおうとする“ロア”を次第に応援したくなる展開、そして彼が持つという魔眼の
真価が明らかとなる瞬間、見所も多く実に熱いのでオススメできる滑り出しかと思います。
2018年07月15日
「好きなライトノベルを投票しよう!! 2018年上期」エントリー
三角の距離は限りないゼロ
【18上期ラノベ投票/9784048938297】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183222773.html
錆喰いビスコ
【18上期ラノベ投票/9784048936163】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/182799828.html
数字で救う! 弱小国家(2)
【18上期ラノベ投票/9784048937962】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183055798.html
ファイフステル・サーガ
【18上期ラノベ投票/9784040726991】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183178717.html
好きって言えない彼女じゃダメですか?
【18上期ラノベ投票/9784041070789】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183504448.html
自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?(4)
【18上期ラノベ投票/9784040699172】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183416558.html
俺もおまえもちょろすぎないか
【18上期ラノベ投票/9784040696782】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/182328685.html
15歳でも俺の嫁!
【18上期ラノベ投票/9784040698588】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183170853.html
ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?
【18上期ラノベ投票/9784797396850】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183286812.html
天才王子の赤字国家再生術
【18上期ラノベ投票/9784797397031】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/183278754.html
◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2018年上期
https://lightnovel.jp/best/2018_01-06/
2018年07月13日
『忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる』
「ファンタジア文庫」に初登場となる 新井輝 先生の新作は、12階建てビルの13階にある
という噂の探偵事務所に助けを求める人々と、記憶を消せる探偵との人間模様を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321802000914 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885267873 】
「人の記憶を消してくれる」「3日以内に難題を解決する」「依頼者もそれを忘れる」。
何とも眉唾物の「忘却社」をすがる思いで探し求める“咲夜”が解決したいのは同級生
“藍”のストーカー騒動。12階建ての建物を虱潰しに探す彼女が目にしたものとは──。
『ROOM NO.1301』のことを思い起こさずにはいられない設定。個性的な人格の持ち主らと
相まって、どこか懐かしさすら感じます。見えない目的に向かって困った人たちを助ける
“翼”の因縁がもたらす物語に、最初は戸惑いながらも“咲夜”同様、惹かれていきます。
社長代行という立ち位置や、記憶を消すという能力の意味など、独特なギミックの使い方
ですとかいかがわしい描写といった「新井輝」節を久々に堪能しました。登場人物たちの
ベクトルの向き方も穏やかではないものを含んでおり、どう話を転がすのか興味深々です。
という噂の探偵事務所に助けを求める人々と、記憶を消せる探偵との人間模様を描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321802000914 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885267873 】
「人の記憶を消してくれる」「3日以内に難題を解決する」「依頼者もそれを忘れる」。
何とも眉唾物の「忘却社」をすがる思いで探し求める“咲夜”が解決したいのは同級生
“藍”のストーカー騒動。12階建ての建物を虱潰しに探す彼女が目にしたものとは──。
『ROOM NO.1301』のことを思い起こさずにはいられない設定。個性的な人格の持ち主らと
相まって、どこか懐かしさすら感じます。見えない目的に向かって困った人たちを助ける
“翼”の因縁がもたらす物語に、最初は戸惑いながらも“咲夜”同様、惹かれていきます。
社長代行という立ち位置や、記憶を消すという能力の意味など、独特なギミックの使い方
ですとかいかがわしい描写といった「新井輝」節を久々に堪能しました。登場人物たちの
ベクトルの向き方も穏やかではないものを含んでおり、どう話を転がすのか興味深々です。
2018年07月12日
『魔王討伐したあと、目立ちたくないのでギルドマスターになった4』
朱月十話 先生が贈るファンタジー作品。第4巻は仲間の力を借りてどうにか強敵を倒した
“ディック”に娘ができたり“ヴェルレーヌ”の弟が出張ってきたりと騒がしくなります。
(イラスト:鳴瀬ひろふみ 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321709000006 】
【 https://ncode.syosetu.com/n9565dj/ 】
女性陣からの好意を体で受け止める訳にいかない“ディック”の立場から娘を作り上げる
設定の活かし方にまず驚かされます。やってくれたな、という思いです。“ミラルカ”の
誤解をさりげない仕草で解消していく“スフィア”の純真さが何ともかわいらしいもので。
名を隠し切れない活躍ぶりに目をつけた国王から持ち掛けられた悩み、エルセインからの
“ヴェルレーヌ”返還要求への対応に思いがけない形で介入することになる“ディック”。
ラッキースケベな看護を受けているとは知らず、しっかり仕事をしていくあたりが流石で。
“ジュリアス”が事態をかき回すことになった今回の騒動。その裏にある背景、あるいは
暗躍する人物たちの思惑が見え隠れする様子、それがどう話に繋がっていくのかを楽しむ
話運びに魅せられます。嵐の前の静けさ、といった引き具合が活かされる次巻に期待です。
“ディック”に娘ができたり“ヴェルレーヌ”の弟が出張ってきたりと騒がしくなります。
(イラスト:鳴瀬ひろふみ 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321709000006 】
【 https://ncode.syosetu.com/n9565dj/ 】
女性陣からの好意を体で受け止める訳にいかない“ディック”の立場から娘を作り上げる
設定の活かし方にまず驚かされます。やってくれたな、という思いです。“ミラルカ”の
誤解をさりげない仕草で解消していく“スフィア”の純真さが何ともかわいらしいもので。
名を隠し切れない活躍ぶりに目をつけた国王から持ち掛けられた悩み、エルセインからの
“ヴェルレーヌ”返還要求への対応に思いがけない形で介入することになる“ディック”。
ラッキースケベな看護を受けているとは知らず、しっかり仕事をしていくあたりが流石で。
“ジュリアス”が事態をかき回すことになった今回の騒動。その裏にある背景、あるいは
暗躍する人物たちの思惑が見え隠れする様子、それがどう話に繋がっていくのかを楽しむ
話運びに魅せられます。嵐の前の静けさ、といった引き具合が活かされる次巻に期待です。