2018年06月08日

『笑う書店員の多忙な日々』

石黒敦久 先生が贈る新作は、とある駅前にある本屋を舞台に業界の苦境やお客様トラブル
にもめげることなく笑みを浮かべながら本を売る、そんな書店員さんらの日常を描きます。
(イラスト/uki 先生)

http://mwbunko.com/978-4-04-893880-8/


本屋に憧れを抱き、お嬢様として育てられた親元を離れ、東京の小さな書店でアルバイト
を始めた“紗和”。「一週間もつかどうか」ベテラン勢からすれば憧れだけで勤めるのは
難しいと揶揄する中、教育係として“奈津”は彼女の働きぶりを注視していくのだが──。

年に8万もの書籍が刊行される中で本屋が置けるものは一握り。好きな本ではなく売れる
本を並べるのが本屋だということを、“紗和”の視点から痛烈に感じ取ることができます。
本来なら知り得ない書店員によくある話題を垣間見れる背徳感に似た面白さが味わい深い。

だからこそ「八万分の一の一」で“奈津”が“紗和”と組んで、売れるかどうか未知数の
新人作品を売りたいと色々なものに抗おうと奮闘する様子が熱く胸に響くものがあります。
期待の本を売る顛末を経て彼女らは笑うことが出来るのか、ぜひ読んでお確かめください。

posted by 秋野ソラ at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル