「月刊プリンセス」にて チノク 先生によるコミック連載もスタートした 一石月下 先生の
男女逆転中華譚。第3巻は“秋明”のスパイ容疑に“海宝”が“春蘭”にも疑念を抱きます。
(イラスト:ノクシ 先生)
【 https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000680/ 】
“春蘭”と“紫峰”との仲を訝しむ“海宝”の姿を堪能する余裕も揺るがす「尭」の侵攻。
次々に落とされる砦。赤獅子の異名を持つ皇帝自ら乗り出してきたとはいえ早すぎる展開。
“秋明”こそ裏切り者、ともたらされる密告を前に揺れ動く“春蘭”の機微が見所の一つ。
再び陛下から妃嬪に、と“春雷”に声が掛かったのを知った“莉珠”が打った逃げの一手。
これが思いがけず“秋明”の隠し通してきた過去を知る人物との邂逅、更には彼の嫌疑に
隠された秘策があると気付かせる大きな一手に繋がる展開。これも注目すべきところかと。
“海宝”と“秋明”。互いが互いを思う感情のすれ違いをどうにかしようとする“春蘭”
に対して“秋明”が問いかけたあの質問。その意味を“春蘭”が今後どう咀嚼するのか、
“春雷”との「とりかえ」に気付く人物も増えてきたことも含めてとても気になります。
2018年06月29日
2018年06月28日
『モンスターになった俺がクラスメイトの女騎士を剥くVR』
水瀬葉月 先生が贈る新作は新感覚VR-RPG小説。モンスターになって女NPCキャラを脱がす
ギャルゲーとリアルファンタジーゲームの世界が繋がってしまった騒動の顛末を描きます。
(イラスト/藤ます 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893588-3/ 】
「ユニオンは為せり。魔の証を神に示せ。さすれば世界は元の姿を取り戻す」謎のメール
を受け取った“源斗”は引きこもりゲーマー。不穏さを感じつつゲーム中で女騎士NPCの
服を脱がすことに成功すると、どうやら彼女はプレイヤーだということが判明するが──。
藤ます 先生が描く挿絵のエロさをこれでもか、と活用するシチュエーションの数々には
まず恐れ入る所。2つのゲーム世界が繋がってしまったことで女の子が次々と攫われる
事件の犯人に“セリス”から勘違いされる“源斗”も、その所業ゆえに同情の余地はなく。
初期状態になった“源斗”が非道なモンスターにどう立ち向かうか。その戦いも実に熱い
ですが、その先にある意外な悪意を前に、ギャルゲー好きとしての矜持を示す、彼なりの
仁義の通し方をぜひ見届けてもらいたい。エピローグも良い締めくくりでオススメです。
ギャルゲーとリアルファンタジーゲームの世界が繋がってしまった騒動の顛末を描きます。
(イラスト/藤ます 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893588-3/ 】
「ユニオンは為せり。魔の証を神に示せ。さすれば世界は元の姿を取り戻す」謎のメール
を受け取った“源斗”は引きこもりゲーマー。不穏さを感じつつゲーム中で女騎士NPCの
服を脱がすことに成功すると、どうやら彼女はプレイヤーだということが判明するが──。
藤ます 先生が描く挿絵のエロさをこれでもか、と活用するシチュエーションの数々には
まず恐れ入る所。2つのゲーム世界が繋がってしまったことで女の子が次々と攫われる
事件の犯人に“セリス”から勘違いされる“源斗”も、その所業ゆえに同情の余地はなく。
初期状態になった“源斗”が非道なモンスターにどう立ち向かうか。その戦いも実に熱い
ですが、その先にある意外な悪意を前に、ギャルゲー好きとしての矜持を示す、彼なりの
仁義の通し方をぜひ見届けてもらいたい。エピローグも良い締めくくりでオススメです。
2018年06月27日
『恋してるひまがあるならガチャ回せ!2』
杉井光 先生が贈る廃課金ラブコメ。第2巻は新入生ただ1人の「モバイルゲーム同好会」
なるサークルに入る“遠野”が、その特殊な事情と向き合うことになる顛末を描きます。
(イラスト/橘由宇 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893876-1/ 】
押しかけ女房のような甲斐甲斐しさを“遠野”に見せる“紗雪”。恋人なのでは、と指摘
する“樋沢”の心情も分かるというものです。そんな彼女が、彼を憧れとする“美森”の
誘いを受けてサークルに入る、というのだから黙っていません。そんな様子もまた面白い。
3人でゲームにいそしんでいる中、「モバイルゲーム同好会」に所属していた男たちから
“美森”の正体に対する忠告を受けます。“遠野”も直感で彼女に何かあると踏むまでは
良かったのですが、まさかそんな特長を持っているとは。廃課金勢には敵かも知れません。
ここで廃課金ゲーマーとしての矜持を見せつけるところが“遠野”たちのカッコイイのか
情けないのか絶妙なところで。部員不足で部室を追われる窮地を迎える“美森”を彼らが
彼らなりのやり方で解決する顛末も見所。“紗雪”が彼に折れてくれるのを期待します。
なるサークルに入る“遠野”が、その特殊な事情と向き合うことになる顛末を描きます。
(イラスト/橘由宇 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893876-1/ 】
押しかけ女房のような甲斐甲斐しさを“遠野”に見せる“紗雪”。恋人なのでは、と指摘
する“樋沢”の心情も分かるというものです。そんな彼女が、彼を憧れとする“美森”の
誘いを受けてサークルに入る、というのだから黙っていません。そんな様子もまた面白い。
3人でゲームにいそしんでいる中、「モバイルゲーム同好会」に所属していた男たちから
“美森”の正体に対する忠告を受けます。“遠野”も直感で彼女に何かあると踏むまでは
良かったのですが、まさかそんな特長を持っているとは。廃課金勢には敵かも知れません。
ここで廃課金ゲーマーとしての矜持を見せつけるところが“遠野”たちのカッコイイのか
情けないのか絶妙なところで。部員不足で部室を追われる窮地を迎える“美森”を彼らが
彼らなりのやり方で解決する顛末も見所。“紗雪”が彼に折れてくれるのを期待します。
2018年06月26日
『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.17』
聴猫芝居 先生が贈る、残念で楽しい日常≒ネトゲライフ。第17巻は“シュバイン”として
ネトゲに勤しむ“茜”が身バレの窮地。隠れオタとして究極の選択肢が突き付けられます。
(イラスト/Hisasi 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893900-3/ 】
「オタクもJKも卒業する〜!」などと錯乱する“茜”。とは言え、それも自業自得に近い
彼女の立ち回り故なのですが、そこに“英騎”たちも一緒にネトゲをやめることを決断
させるなど、それこそムリゲーと言わざるを得ない話の行方がコミカルに進んでいきます。
リア充計画に巻き込まれた“亜子”のイメチェン姿を堪能したり、“亜子”公認で“茜”
とデートを満喫したり、と相変わらず役得の多い“英騎”。彼も含め、改めてネトゲと
実生活との距離感を考えさせる場面が印象深い。結論は、まぁ、推して知るべしですが。
この騒動に決着をつけるために、元生徒会長が成し遂げられなかった悲願のミスコンが
関わってくる話運びがまた面白い。ここでも巻き込まれる“亜子”には手を合わせつつ、
エピローグにつけられた副題に“茜”の真骨頂を見ました。新体制の動向にも注目です。
ネトゲに勤しむ“茜”が身バレの窮地。隠れオタとして究極の選択肢が突き付けられます。
(イラスト/Hisasi 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893900-3/ 】
「オタクもJKも卒業する〜!」などと錯乱する“茜”。とは言え、それも自業自得に近い
彼女の立ち回り故なのですが、そこに“英騎”たちも一緒にネトゲをやめることを決断
させるなど、それこそムリゲーと言わざるを得ない話の行方がコミカルに進んでいきます。
リア充計画に巻き込まれた“亜子”のイメチェン姿を堪能したり、“亜子”公認で“茜”
とデートを満喫したり、と相変わらず役得の多い“英騎”。彼も含め、改めてネトゲと
実生活との距離感を考えさせる場面が印象深い。結論は、まぁ、推して知るべしですが。
この騒動に決着をつけるために、元生徒会長が成し遂げられなかった悲願のミスコンが
関わってくる話運びがまた面白い。ここでも巻き込まれる“亜子”には手を合わせつつ、
エピローグにつけられた副題に“茜”の真骨頂を見ました。新体制の動向にも注目です。
2018年06月25日
『はたらく魔王さま!SP』
和ヶ原聡司 先生が贈る魔王と勇者の庶民派ファンタジー。TVアニメBD&DVDの特典小説に
書き下ろしを加えた一冊。“千穂”の実家で農業を手伝う“真奥”たちの顛末を描きます。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893877-8/ 】
5巻と6巻の間に位置付けられる本作。「農業ナメないことね」と啖呵を切る“恵美”の
男勝りというか人間離れした活躍ぶりだとか、彼女が抱く“真奥”に対する因縁と印象が
交錯する様子も見られたり、と“千穂”もうかうかしていられない展開がとても面白い。
重労働にグロッキーとなる“芦屋”や“漆原”の姿も印象的で。農業の大変さを理解する
“真奥”が見識を高めていくところがまた彼らしい。そんな和気あいあいとした雰囲気の
中で発生する畑泥棒騒動。ここで動かにゃ男がすたる、と本気を見せるのがまた良い所で。
途中、しっかりとラッキースケベな場面を挟みつつ、勇者と悪魔、両陣営が協力し合って
犯人探しをする話運びですとか、そしてあの「二つ名」を無かったことにしようと足掻く
“恵美”の涙ぐましい努力など、堪能する機会を与えていただいて感謝の念が絶えません。
書き下ろしを加えた一冊。“千穂”の実家で農業を手伝う“真奥”たちの顛末を描きます。
(イラスト/029 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893877-8/ 】
5巻と6巻の間に位置付けられる本作。「農業ナメないことね」と啖呵を切る“恵美”の
男勝りというか人間離れした活躍ぶりだとか、彼女が抱く“真奥”に対する因縁と印象が
交錯する様子も見られたり、と“千穂”もうかうかしていられない展開がとても面白い。
重労働にグロッキーとなる“芦屋”や“漆原”の姿も印象的で。農業の大変さを理解する
“真奥”が見識を高めていくところがまた彼らしい。そんな和気あいあいとした雰囲気の
中で発生する畑泥棒騒動。ここで動かにゃ男がすたる、と本気を見せるのがまた良い所で。
途中、しっかりとラッキースケベな場面を挟みつつ、勇者と悪魔、両陣営が協力し合って
犯人探しをする話運びですとか、そしてあの「二つ名」を無かったことにしようと足掻く
“恵美”の涙ぐましい努力など、堪能する機会を与えていただいて感謝の念が絶えません。