2018年05月28日

『《このラブコメがすごい!!》堂々の三位!』

飛田雲之 先生の「第12回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞」受賞作。とある投稿作への
悪ノリ記事を境に始まるライトノベル系まとめサイト管理人の青春サクセスラブコメです。

(イラスト:かやはら 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517323


同じクラスの美少女“陽文”に淡い想いを抱く“新”は、彼女との接点を窺い情報収集に
努める日々を過ごす学生であると共に、有名「まとめサイト」の管理人という顔を持つ。
炎上させたネット小説の作者インタビュー記事を書こうと彼が接触を試みたら何と──。

ライトノベルという繋がりを得た“新”と“陽文”。まとめサイトを運営する視点も実に
興味深い所で、その話題性、効率重視な考え方を作品だけでなく私生活にも持ち出された
時に“陽文”たちがどんな感情を抱くか思い至らないあたり、嘆息したくなるのも納得で。

抱く感情の隔たりを前に“陽文”はラブコメを書くことができるのか。もっと青春を謳歌
すべき、と嘆かれたその真意を“新”は認識できるのか。タイトルがもたらす意外な結末、
そこに至るまでの二人の情熱と勇気をぜひ見届けてほしい。これもまた青春、お薦めです。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル