ぶんころり先生が贈る王道異世界ファンタジー。第7巻は“ドリス”とリゾートで束の間の
休息を満喫しようとする“田中”に「そうは問屋が卸さない」と厄介事が舞い込んできます。
(イラスト:MだSたろう 先生)
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聖女のお告げにより大聖国へ招かれた“田中”。魔王再来に備えて力を貸してほしいという
要望に戸惑う彼を大聖国に逗留させる彼女の思惑、それが見えてしまうのも“ロコロコ”が
居るからこそ。MだSたろう 先生が描く挿絵の前後比較が印象に残ります。怖いものです。
置いてけぼりな“クリスティーナ”たちの憤りに連れまわされる“ソフィア”が事の裏側を
逐一、見届ける形になり、更に陰謀に巻き込まれる展開が可哀想と言うほかに無く。哀れな
メイドさんを救うことになる「彼女」の真の姿も明らかになるのが今巻の見所の一つかと。
“ゲロス”が探し求めていた人物も、聖女の確執によってもたらされる展開を迎えて情勢は
緊迫の度合いを増す一方。「MF文庫J」から『西野』を刊行して活躍中のぶんころり先生が
物語として折り返し地点を通過した本作をどう結んでいくのか、興味深く見届けたい所です。