空埜一樹 先生が贈る新婚スローライフ・ファンタジー。第2巻は“リルカ”が“ジェイク”
に対して突如「実家に帰らせて頂きたいのですが」と告げる衝撃の一幕から話は始まります。
(イラスト/さくらねこ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/782.html 】
有給休暇の強制消化を命じられた“ジェイク”が“リルカ”の里帰りに同行。彼女の家族
からも覚えが良い感じで何とも微笑ましい。そこへ友人の“アネス”が現れ結婚に猛反発
してきますが全く太刀打ちず、これまた可愛らしい。流す涙に込められた想いが尊いです。
旅行から戻ると今度は“ジェイク”に弟子入りしたい“サーヤ”が職場に押し掛けてきて、
それを見た“リルカ”のヤキモチを焼く様子に思わず床をゴロゴロ転がりたくなりました。
無茶をする“サーヤ”に自信の過去を重ねて助言する“ジェイク”の言葉が心に響きます。
そして軟派な同僚“ザック”に訪れる心境の変化、思いがけない人生の岐路。“ジェイク”
と“リルカ”も少なからずそこに関与する形で進む話の先に彼が選ぶ道が潔く男を魅せて
くれます。さくらねこ 先生の挿絵がどれも美麗すぎて眼福の一言。ごちそうさまでした。