北山結莉 先生が贈る異世界転生譚。第10巻は“リオ”が示した決意を前に動揺を隠せない
周囲の人々、その中でも“美春”たちや“沙月”、そして“貴久”の反応に触れていきます。
(イラスト/Riv 先生)
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怪しさを増す“貴久”の執着ぶりが遂に発露。“美春”が選ぶ道など明白なのに、心情を
心情を量りもしない彼が招く結果も自明というもの。乗組員たちと分かち合いたいほどに
スッキリした結末でした。“亜紀”も狂気を抱きそうな傾向を見せており、注視が必要か。
「春人ではない」と頑なに距離を置こうとする“リオ”に対し“沙月”がいろいろと手を
回してみたり、あるいは体当たりで語ってみたりと、先の“貴久”の件も含めて話の鍵を
握る振舞いで魅せてくれました。その辺を利用しようとする強かな人もいるようですけど。
もう一人、道を選んだ“雅人”も男を上げる態度を示しました。“貴久”が見習うべき点
とも言えるでしょう。ますます「人たらし」な面を見せる“リオ”が今巻でも意味深長な
発言を、今度は幸せそうな笑顔と共に示す場面は必見。次はどう話が動くか楽しみです。