2018年04月04日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンX<下>』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー。10話下巻は昇天した“トーリ”を呼び戻すため、
また羽柴との直接対決2回戦を前に“浅間”たちがアレやコレやに大忙しの局面を迎えます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893683-5/


1501回、その気概を“浅間”と“ネイト”が挿絵を含め見届けさせてもらいました。何やら
溢れたようで思わず苦笑い。実況されていた件も含めて。そこへ横槍を入れる存在に対して
“喜美”が本気を、本音をあらわにした場面は弟想いな気持ちが伝わって胸が熱くなります。

“正純”あるいは“東”が抱いた違和感。それがやがて運命に対応した大人たちの気持ちに
触れる展開にも驚かされます。「オリオトライ」の逸話に触れる所とか特に。それにしても
三征西班牙の見事な介入の仕方は、これまでに経緯を見ても「やり手」なのが見て取れます。

そして再び相対する親子たち。前回とは違う結果を示す武蔵勢の面々、中でも“マルガ”と
“ナイト”の戦いぶりが強く印象に残りました。改めて力を手にした武蔵が、高らかに宣言
するヴェストファーレンの地でどう運命を決するのか。大詰めに向けて続く物語に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル