2018年03月23日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第四部「貴族院の自称図書委員2」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。第四部・2巻は図書委員を目指す
“ローゼマイン”が本を読む環境を守るべく、貴族院内で様々な騒動に立ち向かいます。
(イラスト:椎名優 先生)

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“シュバルツ”“ヴァイス”を巡る争奪戦で自陣の練度が低いと悟った“ローゼマイン”。
彼女と彼女以外の落差への落胆ぶりには同情すら感じます。巻末短編も物語っているかと。
“ソランジュ”とのお茶会で社交の勉強不足を指摘した“リヒャルダ”もご苦労なことで。

その“リヒャルダ”が激昂した“トラウゴット”の側近解任騒動。その言動に情状酌量の
余地が感じられないのは至極当然で、そこから彼女が裁定した罰の与え方が独特。先々を
見据えた彼女なりのあしらい、かつ容赦の無さには感心と畏敬の念を抱かざるを得ません。

帰還命令を出し、説明を受けた“フェルディナンド”らの呆れ顔や叱咤する様子は思わず
懐かしさすら感じます。今後の商売を考えた場面で“ローゼマイン”隠しきれない不安を
抱くのを知った“ルッツ”が彼女を上手くフォローできるか、次巻の展開も見逃せません。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル