2018年2月から 鉄巻とーます 先生によるコミック連載がスタート! 折口良乃 先生が贈る
モン娘診察奮闘記、第4巻は“グレン”たちが街を騒がすドッペルゲンガーの謎に迫ります。
(イラスト:Zトン 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631231-8 】
昇格戦で検討する“ティサリア”や墓場街の支配人代理を務める“苦無”、更には師である
“クトゥリフ”にさえ「医療行為だから問題ないもん」と言わんばかりに様々な治療の腕を
披露する“グレン”の無双ぶりが今巻も実に素晴らしい。自分も整骨とかやってほしいです。
“グレン”医療行為に勤しむ傍らで、様々な人と瓜二つの姿をした人物が目撃されるという
噂が街を騒がせていきます。“クトゥリフ”の謎かけ、“苦無”の悩み、“ルララ”の性格
といった挿話がその謎に迫る要素として紐づいていく構成が、話全体としても楽しめる展開。
あとがきにもある通り「生と死」というテーマ、人間とは異なるモンスター娘だからこその
死生観について触れる顛末と、思いがけない“グレン”に対するある分析結果にも注目です。
コミカライズも含めてますますの躍進を期待したいシリーズ、次巻も楽しみにしております。
2018年03月02日
2018年03月01日
『月とライカと吸血姫(ノスフェラトゥ)3』
3月に 掃除朋具 先生の漫画連載が始まる、牧野圭祐 先生のコスモノーツグラフィティ。
第3巻は宇宙開発競争で劣勢の連合王国を舞台に、新計画へ巻き込まれる男女を描きます。
(イラスト:かれい 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517200 】
新血種族の女性のみで構成するコンピューター・ルーム、通称「吸血鬼の巣」に配属した
新人の男性職員“バート”が室長“カイエ”らと共に宇宙開発を後押しする・・・はずの所で
広告塔として担がれる場面からその関係が少しずつ、確実に変化する様子が胸を打ちます。
「月なんて大嫌い」──“カイエ”にそう呟かせてしまうほど人間に蔑まされる新血種族
という構図は連合王国でも変わらず、それでも自身の、自分たちの存在意義を確立せんと
頑張る彼女を認め、認めさせようとする“バート”の苦悩がひしひしと伝わってきます。
“イリナ”を救った“レフ”の想いは遠く離れた連合王国の一青年にも着実に受け継がれ、
世に現れていく。前巻からどう話を繋げていくのか、といった不安を巧みに払拭していく
話運びに圧倒されました。コミカライズと共に、更なる躍進を期待したい作品であります。
第3巻は宇宙開発競争で劣勢の連合王国を舞台に、新計画へ巻き込まれる男女を描きます。
(イラスト:かれい 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517200 】
新血種族の女性のみで構成するコンピューター・ルーム、通称「吸血鬼の巣」に配属した
新人の男性職員“バート”が室長“カイエ”らと共に宇宙開発を後押しする・・・はずの所で
広告塔として担がれる場面からその関係が少しずつ、確実に変化する様子が胸を打ちます。
「月なんて大嫌い」──“カイエ”にそう呟かせてしまうほど人間に蔑まされる新血種族
という構図は連合王国でも変わらず、それでも自身の、自分たちの存在意義を確立せんと
頑張る彼女を認め、認めさせようとする“バート”の苦悩がひしひしと伝わってきます。
“イリナ”を救った“レフ”の想いは遠く離れた連合王国の一青年にも着実に受け継がれ、
世に現れていく。前巻からどう話を繋げていくのか、といった不安を巧みに払拭していく
話運びに圧倒されました。コミカライズと共に、更なる躍進を期待したい作品であります。