番棚葵 先生が贈るまったり迷宮攻略ライフ。第4巻は“フェニ”たちを正式に迎え入れた
“アード”が、彼女たちの行く末を、そして自身が冒険にこだわる理由を見つめ直します。
(イラスト:米白粕 先生)
【 http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1620 】
いずれ“アード”の老後を世話するかもしれないことを加味して仕事を探す“フェニ”たち。
彼にならって冒険者・・・の一環である探偵業に臨むことに。もちろん最初から上手くいくこと
もありませんし、仕事の内容も理想とはかけ離れたものになります。微笑ましいものです。
とは言え色々な仕事をこなしていく内に、やがて街を騒がせる強盗団の尻尾を掴む娘たちに
気が気でない“アード”の親として成長していく様子も見どころの一つと言えるでしょう。
成長した娘たちを信頼し見守る、その姿に。“リウナ”のサポートも光るものがありました。
探偵団を結成して一番の謎解きに臨む“フェニ”たちと“アード”。思いがけない結末を
前にして彼女たちが決めたこと、そして彼が冒険者であり続ける理由を見届けて家族もの
としても存分に堪能しました。未来に向かって進む彼ら彼女らを応援せずにいられません。