2018年01月18日

『JKハルは異世界で娼婦になった』

平鳥コウ 先生の「小説家になろう」投稿作が書籍化。男尊女卑の異世界に転移した普通の
女子高生が特筆する能力もなく生きるために娼婦となる道を選んだその後の日々を描きます。
(イラスト:shimano 先生)

http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013744/
https://ncode.syosetu.com/n5954el/


女子高生“小山ハル”としての人生は、交通事故に遭い、異世界に転移することでリセット。
とある事情で援助交際をしていた経験もあり、娼婦“ハル”として生きる道を楽観的に決意。
春を売る中で様々な出会い、変わりゆく日常、楽しいこと、理不尽なことを感じながら──。

“ハル”とは違いチート能力を得た元同級生“千葉”のしつこい絡みに同情の念を抱きつつ、
彼に頼らざるを得ない“キヨリ”の言動など、男尊女卑を印象づける描写が都度差し込まれ
更なる念が積もります。それでも娼婦として成功すべく頑張る“ハル”の努力がいじらしい。

そんな異世界で過ごす日常がある事件を境に一転し、“ハル”が異世界で娼婦になった真の
理由が明らかとなったときの「なるほど」感がすごい。“キヨリ”が良い意味でも悪い意味
でも彼女の影響を受けていることが垣間見える後日譚も良かった。実に楽しく拝読しました。

posted by 秋野ソラ at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル