2017年10月25日

『魔王の娘を嫁に田舎暮らしを始めたが、幸せになってはダメらしい。』

手島史詞 先生が贈る新作は魔族たちと人間たち、二大勢力に分かれたファンタジー世界で
魔王の娘と魔王軍の少年騎士が、一筋縄ではいかないスローライフを送る顛末を描きます。
(イラスト:玖条イチソ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797393378.html


過保護に育てられた“アストリッド”は魔王の娘なのに魔族が苦手。それを克服させるため
人間の村で彼女と夫婦として過ごすよう命じられた“カズキ”は「間違いを犯せば極刑」と
断言する魔王に、自身が抱く淡い想いを秘めながら想い人との同居生活に臨むのだが──。

女神の遺産が眠るという湖を調査する、という名目で人間たちの村に移住した“カズキ”が
煩悩を抑えようとする葛藤、“アストリッド”が人見知りを治そうとする努力は微笑ましい
ものがあります。彼女も彼に対して満更でもない感情を抱いているのだから悩ましい所で。

ライバルとなる勇者の“アスマ”と“ミラ”も「もうくっついちゃえよ」と言わんばかりの
やりとりを見せてくるので“カズキ”が殴るのも納得。彼らとの出会いに込められた思惑、
女神の遺産に隠された秘密、“アストリッド”の思わぬ成長など、色々と気になる物語です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル