内堀優一 先生が贈る、人脈無双な新宿系エンタメミステリ。第2巻はランドセルを背負う
外国人の少女と出会った“慶介”が、新たに暗躍する悪意と陰謀に巻き込まれていきます。
(イラスト/ギンカ 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/750.html 】
すっかりアイドルらしくない言動を“慶介”たちに見せる“アリア”。彼女から週刊誌の
熱愛記事を書いた記者が持つデータを消去するよう依頼された“慶介”は早速コネを活用
して彼女の真意すら汲んで解決に導いていく、まずは小手調べのような話から始まります。
物語が動き出すのは地下鉄の引き込み線に現れるという幽霊騒動を耳にしてから。そこで
ランドセルを背負う“シャーリィ”という少女と夜中に出会い、しかも“慶介”と再会を
仄めかして、となると怪しさ炸裂。けど、中々に尻尾は見せないもどかしさが小憎らしい。
今巻は“慶介”がいることで新宿という街が安定を保っているか、が強調されています。
もう、どれだけ凄いのかと。広がった話の鍵を握る“シャーリィ”の過去を救い、未来も
守る彼の主人公ぶりには驚くしかなく。だからこそ、あの人物のその後が気になります。