2017年10月16日

『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編』

劇場版アニメが公開となった 武田綾乃 先生の青春エンタメ小説。新章後編は全国大会を
めざす“久美子”たちの演奏に、“みぞれ”と“希美”の関係が大きく関係していきます。

http://tkj.jp/book/?cd=72749101


“希美”が決めた道を行こうとする“みぞれ”。対して別の道を選ぼうとする“希美”。
『リズと青い鳥』、二人は果たしてどちらが「リズ」で「青い鳥」なのか、潜む危うさが
得も言われぬ緊張感を呼び、それに気づいた“麗奈”の言葉が悪い未来を予感させます。

“新山”の助言が呼び水となり、新体制の北宇治高校吹奏楽部もまた一つ成長する流れ。
関西大会で“久美子”たちが頑張った成果についてはぜひ読んでご確認いただくとして、
やはり“求”の存在をここで使わないワケにはいかないでしょう。まさに恐るべしです。

“みぞれ”たちの件だけでなく“優子”や“夢”の問題にも対応にあたった“久美子”の
影に日向にの苦労と活躍に目を見張る今巻。「黄前相談所」としての頑張りがエピローグ
に結び付くとは露知らず。“秀一”との新たな関係にも注目しつつ、続きを待ちたい所。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル