森田季節 先生が贈る異世界転生×戦国ファンタジー。第4巻は“織田サタン信長”打倒を
目指し東西から攻める“政宗”たちの戦略は成功するか。物語もクライマックスを迎えます。
(イラスト:光姫満太郎 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797390186.html 】
諸大名を味方につけたとは言え、織田家家臣たちもそれに劣ることなく。緊迫の度合いが
増す中で“景綱”が遂に“勇十”へ想いを告げてしまいます。それを見た“政宗”の暴走
する様子が彼女自身の不安定な心境を象徴するかのようで何とも不安要素がいっぱいです。
史実と同様、鍵となる“光秀”の説得にあたる“義昭”の情けなさはご愛敬として、なお
力を圧倒する“信長”を前に絶望感が漂う局面を迎える“勇十”はイヅナ法を使いこなし
窮地を引っくり返せるか。“政宗”の想いと共に大活躍する彼の奮闘ぶりがまさに見所。
“景綱”らが“勇十”に決めてほしいこともしっかりと決着をつけて大団円と言えます。
巻末の「戦国武将列伝」にある通り最新の学術研究も交えて設定を組み合わせた絶妙な
バランスは、ここまでこじつけられたら何も言えない。脱帽です。完結お疲れ様でした。