2017年07月31日

『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦2』

細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第2巻は魔女と魔人が強大化する星脈噴出泉の出現
に帝国と皇庁が攻防戦を繰り広げる中、“アリス”と“イスカ”が運命に振り回されます。
(イラスト:猫鍋蒼 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/product/321701000668


前巻では度重なる偶然による出会いを演出してきましたが今度はどこへ行ってもすれ違う
“アリス”と“イスカ”。その間にも帝国では“ネームレス”、皇庁ではゾア家の存在が
それぞれ国家として一枚岩ではないことを如実に示してきます。物語に深みが増します。

“イスカ”を意識する“アリス”の言動が可愛らしい。本気で、本心でぶつかれるのが彼
だけとあってフラストレーションがたまるが故に“ネームレス”で憂さ晴らしを図る彼女。
しかし彼女でも楽勝とはいかず、「使徒聖」のすごさを改めて目の当たりにさせられます。

“イスカ”はゾア家の切り札“キッシング”と対戦。厳しいミッションの中で繰り広げる
激戦の果てに差し込まれた横槍が油断と再会と思わぬ事態を招くことに。ジャックポット
の結果として無理を通すと決めた彼らに更なる無理難題が。これまた楽しみな展開です。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル