望公太 先生が贈るラノベ作家青春ラブコメ。第2巻は幼なじみの関係を超えた“陽太”と
“結麻”の葛藤に加え“小太郎”を襲う業界の不条理に対する苦悩、その顛末を描きます。
(イラスト:しらび 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321608000727 】
“結麻”を意識するあまり動揺が隠せない“陽太”。事あるごとに自爆する二人が何とも
微笑ましいですし、羨ましい。あれやこれやと彼を支える彼女の答えはぜひ読んでご確認
いただくとして今回も業界を取り巻く中でも何かと話題な「打ち切り」に触れていきます。
“小太郎”の新作が売れ行きに伸び悩み、早々に打ち切りを宣告してきた編集部。原因は
色々と考えられますが、何が悪い、誰が悪い、と決めつけることはできないものの業界の
現実を垣間見る上でも読んでおいて損はないと感じました。ラノベ作家志望の方は特に。
打ち切り回避のために研究を重ねる“陽太”。彼の姿勢に合わせられなかった“小太郎”
が選んだ選択肢も「作家」としてどう在り続けるかを問いかける厳しい一面を見せます。
一部始終を見届けた彼の対応も含め、ぜひ読んで確かめてほしい作品だと強く感じました。
2017年07月04日
2017年07月03日
『弱キャラ友崎くん Lv.4』
屋久ユウキ 先生が贈る人生攻略ラブコメ。第4巻は二学期に入り球技大会間近のクラスを
見て課題を与える“日南”と、答えに向け試行錯誤する“友崎”の新たな関係に注目です。
(イラスト:フライ 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516838 】
球技大会にやるきを見せない“紺野”たちをその気にさせる──。“日南”から出された
課題への解決策も自分なりに探すことになる“友崎”。彼の言動にレベルアップしている
感を見せつけられて、昔の自分と比較して打ちひしがれるような思いをついつい抱いたり。
そんな中、ある理由から学校をサボる“中村”への解決策で考え方が分かれる“日南”と
“泉”。合理性と非合理性、対称的な二人の様子がそのまま“友崎”の本当にしたいこと
を深掘りさせる話の流れが印象的。“日南”を打ち負かすにはまだ武器が足りないですが。
“菊池”の助言なども参考にしながらよく“紺野”をその気にさせたな、と感心した所で
彼女の意思が悪意に繋がるとは。女子の間で形成される独特の世界観に慄くと共に、悪化
していくクラスの雰囲気を「彼女」は覆すことができるのか。“友崎”の教えに注目です。
見て課題を与える“日南”と、答えに向け試行錯誤する“友崎”の新たな関係に注目です。
(イラスト:フライ 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516838 】
球技大会にやるきを見せない“紺野”たちをその気にさせる──。“日南”から出された
課題への解決策も自分なりに探すことになる“友崎”。彼の言動にレベルアップしている
感を見せつけられて、昔の自分と比較して打ちひしがれるような思いをついつい抱いたり。
そんな中、ある理由から学校をサボる“中村”への解決策で考え方が分かれる“日南”と
“泉”。合理性と非合理性、対称的な二人の様子がそのまま“友崎”の本当にしたいこと
を深掘りさせる話の流れが印象的。“日南”を打ち負かすにはまだ武器が足りないですが。
“菊池”の助言なども参考にしながらよく“紺野”をその気にさせたな、と感心した所で
彼女の意思が悪意に繋がるとは。女子の間で形成される独特の世界観に慄くと共に、悪化
していくクラスの雰囲気を「彼女」は覆すことができるのか。“友崎”の教えに注目です。