満を持してのTVアニメ化が決定した、白鳥士郎 先生が贈る熱血将棋コメディ。第6巻は
弟子の行く末に苦悩する“八一”と、奨励会三段を狙う“銀子”の厳しい現実を描きます。
(イラスト:しらび 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797391893.html 】
ロリコン疑惑に歯止めがかからない“八一”。初詣で“澪”に芽生えた情熱を受け取める
彼が示す女流棋士であることの難しさ、将棋ソフトの強さと可能性が物語の主軸となって
“銀子”に重くのしかかります。彼女の心情が明かされる度に心苦しい思いが堆積します。
様々なデビューを“あい”と“天衣”に仕掛けるもコミカルな場面に繋げてしまう“八一”
が微笑ましいものの、思わぬ人物の助力を得て「将棋の神様」の存在をしっかりと諭した
あたりは流石だな、と。将棋を支える職人の存在も大きいことが分かりためになります。
“シューマイ”先生の襲撃事件にも左右されるほど、奨励会三段に向けての大一番を前に
気持ちが揺れていた“銀子”。最年少の“創多”との激戦を経て、絶望の淵に立たされた
彼女を察した“桂香”の気遣いが今後どう物語を動かすか。想いの強さ勝負に注目です。
2017年07月24日
2017年07月22日
「好きなライトノベルを投票しよう!! 2017年上期」エントリー
86―エイティシックス―
【17上期ラノベ投票/9784048926669】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/178830406.html
読者と主人公と二人のこれから
【17上期ラノベ投票/9784048926034】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/179533070.html
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
【17上期ラノベ投票/9784040723075】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/179949778.html
サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう(2)
【17上期ラノベ投票/9784041050040】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/179105801.html
ゼロの使い魔(22)
【17上期ラノベ投票/9784040690841】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/178998394.html
りゅうおうのおしごと!(5)
【17上期ラノベ投票/9784797390094】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/178919737.html
月とライカと吸血姫(2)
【17上期ラノベ投票/9784094516722】
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?(2)
【17上期ラノベ投票/9784798614601】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/180027944.html
君は月夜に光り輝く
【17上期ラノベ投票/9784048926751】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/179070685.html
ネット小説家になろうクロニクル(3)
【17上期ラノベ投票/9784061399679】
→ 感想記事: http://njmy.sblo.jp/article/179823938.html
◆ 好きなライトノベルを投票しよう!! - 2017年上期
http://lightnovel.jp/best/2017_01-06/
2017年07月21日
『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXII』
宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記。 第12巻は曲者揃いの三国会談に乗り込んできた
“アナライ”の科学を追究する熱意が教会の秘事、更に世界の謎を明らかにしていきます。
(イラスト/竜徹 先生 キャラクター原案/さんば挿 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893232-5/ 】
“ジャン”と“イクタ”が取っ組み合いの喧嘩を繰り広げる様子は予想通りとはいえ面白い。
ある事情により行動を共にする二人のやりとりも見所で、中でも“ジャン”が“イクタ”に
語った眠らずの原因と、“イクタ”が“ジャン”に突き付けた忠告がまず印象に残ります。
“アナライ”が教皇に、神に抗う中で彼が提唱した「超古代文明論」。そこから導かれる
精霊の秘密、ひいてはこの世界の謎を紐解いていく展開が一文字も見逃せない驚きの連続。
「ねじ巻き精霊」に込められた想いは読んで確かめていただきたい。胸が熱くなります。
天鏡のアルデラミン、その謎を問く過程で垣間見ることができた“ヤトリ”の面影が実に
切ない。科学者が見る夢。叶わぬものと横に置いておかれるのは何とかならないかと淡い
希望を抱きつつ、出された課題に対して帝国、キオカはどう決着をつけるのか注目です。
“アナライ”の科学を追究する熱意が教会の秘事、更に世界の謎を明らかにしていきます。
(イラスト/竜徹 先生 キャラクター原案/さんば挿 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893232-5/ 】
“ジャン”と“イクタ”が取っ組み合いの喧嘩を繰り広げる様子は予想通りとはいえ面白い。
ある事情により行動を共にする二人のやりとりも見所で、中でも“ジャン”が“イクタ”に
語った眠らずの原因と、“イクタ”が“ジャン”に突き付けた忠告がまず印象に残ります。
“アナライ”が教皇に、神に抗う中で彼が提唱した「超古代文明論」。そこから導かれる
精霊の秘密、ひいてはこの世界の謎を紐解いていく展開が一文字も見逃せない驚きの連続。
「ねじ巻き精霊」に込められた想いは読んで確かめていただきたい。胸が熱くなります。
天鏡のアルデラミン、その謎を問く過程で垣間見ることができた“ヤトリ”の面影が実に
切ない。科学者が見る夢。叶わぬものと横に置いておかれるのは何とかならないかと淡い
希望を抱きつつ、出された課題に対して帝国、キオカはどう決着をつけるのか注目です。
2017年07月20日
『美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!』
春日部タケル 先生が贈る新作はラノベ作家をテーマにした熱血ラブコメ。文芸編集者に
なるはずがラノベ編集部に配属となった青年が、ミリオンセラー作家育成に尽力します。
(イラスト:Mika Pikazo 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2017/7/#bk9784063815924 】
アルバイトの叩き上げで編集者にはなったが、希望とは違うライトノベルの編集部に配属。
ラノベじゃミリオンセラーが出せないと憤慨する“黒川”だが、まずは担当作家“天花”
と会い、ラブコメが書きたいらしい彼女へ売れるためにシリアスを書けと助言するが──。
“天花”ともう一人の担当作家“ひよこ”のボケ倒す言動にツッコミを入れる“黒川”の
やりとりがコミカルで軽妙な読み口。ラノベ関係のネタもいろいろと織り交ぜてきます。
そこに、ミリオンセラーにこだわる“黒川”の過去がシビアな現実として突き刺さります。
“天花”と“ひよこ”の担当編集とした編集長の「諸事情」に気づいたとき、“黒川”は
何を思うのか。二人の美少女作家は彼の助言を受けて大成できるのか。作品を生み出す
過程を時に楽しく、時に厳しく教わりながら彼らの行く末を見守ってみたいところです。
なるはずがラノベ編集部に配属となった青年が、ミリオンセラー作家育成に尽力します。
(イラスト:Mika Pikazo 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2017/7/#bk9784063815924 】
アルバイトの叩き上げで編集者にはなったが、希望とは違うライトノベルの編集部に配属。
ラノベじゃミリオンセラーが出せないと憤慨する“黒川”だが、まずは担当作家“天花”
と会い、ラブコメが書きたいらしい彼女へ売れるためにシリアスを書けと助言するが──。
“天花”ともう一人の担当作家“ひよこ”のボケ倒す言動にツッコミを入れる“黒川”の
やりとりがコミカルで軽妙な読み口。ラノベ関係のネタもいろいろと織り交ぜてきます。
そこに、ミリオンセラーにこだわる“黒川”の過去がシビアな現実として突き刺さります。
“天花”と“ひよこ”の担当編集とした編集長の「諸事情」に気づいたとき、“黒川”は
何を思うのか。二人の美少女作家は彼の助言を受けて大成できるのか。作品を生み出す
過程を時に楽しく、時に厳しく教わりながら彼らの行く末を見守ってみたいところです。
2017年07月19日
『学園交渉人 法条真誠の華麗なる逆転劇』
『姉(かのじょ)と妹(カノジョ)の下着事情。』の 柚本悠斗 先生が贈る新作は学園逆転劇。
高額の報酬を要求しつつ難題を解決していく少年とそれに反発する助手の活動を描きます。
(イラスト:米山舞 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797392906.html 】
決して校則を破らないこと。膨大な生徒数を誇る学園の運営を委ねられた生徒が守るべき
ルールはこれだけ。生徒会執行部管理下の埒外で起こる揉め事を校則すら曲げて解決する
“真誠”は依頼人に「謝辞などいらん。金を払え」と報酬を請求するのだが、何故か──。
同じように問題を解決してもらい借金のカタにこき使われる“華織”。“真誠”に何かと
噛みつく彼女ですが、問題解決の過程で気づく「正義」の意味、それに基づく彼の真意に
気付いたことで物語を大きく動かす存在として化けていく話運びにまず惹かれていきます。
連作短編のような構成で軽快に読み進められますし、大事な情報を小出しに見せてくれる
ことで物語の緊張感が徐々に高まっていく面白さが絶妙。登場人物の掛け合いも楽しい。
引きもインパクト十分で、前作に引き続き期待が持てるシリーズかと。オススメします。
高額の報酬を要求しつつ難題を解決していく少年とそれに反発する助手の活動を描きます。
(イラスト:米山舞 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797392906.html 】
決して校則を破らないこと。膨大な生徒数を誇る学園の運営を委ねられた生徒が守るべき
ルールはこれだけ。生徒会執行部管理下の埒外で起こる揉め事を校則すら曲げて解決する
“真誠”は依頼人に「謝辞などいらん。金を払え」と報酬を請求するのだが、何故か──。
同じように問題を解決してもらい借金のカタにこき使われる“華織”。“真誠”に何かと
噛みつく彼女ですが、問題解決の過程で気づく「正義」の意味、それに基づく彼の真意に
気付いたことで物語を大きく動かす存在として化けていく話運びにまず惹かれていきます。
連作短編のような構成で軽快に読み進められますし、大事な情報を小出しに見せてくれる
ことで物語の緊張感が徐々に高まっていく面白さが絶妙。登場人物の掛け合いも楽しい。
引きもインパクト十分で、前作に引き続き期待が持てるシリーズかと。オススメします。