水瀬葉月 先生が贈るダークファンタジー。第2巻は結晶総合業者・ジェヴォーダン一家が
蛮都にはびこるようになって変わっていく様子を前に“アリシア”たちが立ち向かいます。
(イラスト/ももこ 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892881-6/ 】
蛮都で行われる会合に臆することなく乗り込み堂々と営業活動をしてのける“アレックス”。
結晶法使いの彼がもたらす結晶の商品によって街の住人があからさまに怪しい恩恵を多数
享受することになります。もちろん、後々で悪意に晒されますのでご期待いただきたい所。
そんな中、巨大な歯形で喰われる冒険者が続出する森の魔獣退治に臨む“アリシア”たち
が新たな出会いと暗躍する一家の側面を垣間見たことから、再び悪逆騎士団として敵認定
していくことになる訳ですが、相手も根回し十分で一筋縄ではいかない展開が楽しめます。
今回は出番が少ないな、と思っていた“ベルガラン”が意外な形で話の軸を担う話運びは
興味深く、“アリシア”が今回直面する最大の危機をどう回避したのか、そもそも彼女の
野心はどうなるのか、といった気になる要素も残しているため、続きに期待が高まります。