2017年05月02日

『レーゼンシア帝国繁栄紀 〜通りすがりの賢帝〜』

『うちの居候が世界を掌握している!』の 七条剛 先生が贈る新作は国家掌握ファンタジー。
苦学生がアルバイト先で皇帝になる!? さらに婚約者たちも押し掛け、てんてこ舞いです。
(イラスト:ゆきさん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797391749.html


貧しい村育ちの“シュウ”は“老師”と呼ぶ爺さんに学問の大切さを教わり、託された夢を
果たすべく若くして上級学校で準教官となる。先生と呼ばれる身となったはずの彼が何故か
皇帝として身柄を確保される羽目に遭う。あの魔女のような少女と出会ったがために──。

アルバイトの募集要項に書かれた謎を解いたら皇帝になってしまった“シュウ”が、お飾り
ではない意外な機知を発揮する展開に惹かれました。“ファム”や“リレア”との世継ぎを
求められる立場に置かれてしまったことを、“シルフィ”が知る由もない話運びも面白い。

とは言え、やはり鍵を握るのは“ユーリス”。“シュウ”に身代わりをさせた理由は分かる
ものの、彼でないとダメな要因ですとか、まだまだ本心が見えてこないのが気になります。
ゆきさん 先生の挿絵も作風に合っている感じですし、新シリーズも楽しめそうな予感です。

posted by 秋野ソラ at 09:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル