岩関昂道 先生が贈る新作は、好きになった若手女優と再会すべく芸能界入りを決めた少年が
女子アイドルグループとして業界の荒波に揉まれるガール・ミーツ・ガールストーリーです。
(イラスト/こうましろ 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892823-6/ 】
高校生となり、朝の公園で偶然知り合った名も知らぬ少女に想いを寄せる“利生”。ある日
彼女が女優の“あおい”だと知り、早速オーディションに臨む彼はその芸能事務所の社長に
仕向けられたある物が原因で女の子になってしまう。彼は社長の元へ直談判に向かうが──。
何の因果か“リセ”として“みつき”や“兎”と共に女の子としてアイドル活動を始める
“利生”が、“あおい”と急接近する境遇を得たかと思えばイケメン俳優から不倫相手と
ウソの会見で嵌められたを知り、撤回させるべく業界の闇と戦っていく話運びが予想外。
明らかに怪しい俳優“亜蘭”を追究しようと伝手を得たかと思えば手のひらを返され次第に
悪役のような立ち位置に追い込まれる“リセ”に救いの道はあるのか。“利生”の想いは
“あおい”に届くのか。緊張感あふれるアイドル稼業の顛末をぜひご確認あれ。お薦めです。
2017年05月17日
2017年05月16日
『おいしいベランダ。 2人の相性とトマトシチュー』
竹岡葉月 先生が贈る大好評・園芸ライフラブストーリー。第2巻はお隣さんの園芸男子
“葉二”から突然の交際宣言を受けた“まもり”の振り回されまくる新生活を描きます。
(イラスト:おかざきおか 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201607veranda/ 】
「じゃあもうこのさいだ栗坂」「なんです?」「つきあうか」・・・キュンキュンするわコレ。
いつの間にか“葉二”の庭の菜園で採れたものを使った料理で食卓を共にする仲になった
二人が一足飛びに恋人同士の関係となって読み手としても驚かされるばかりの出だしです。
そこへ“葉二”の出張中に合鍵を持たされた“まもり”が甥御である“北斗”とばったり
遭遇することで、“葉二”の家族関係や新しく見えてきた価値観などを垣間見ることにも
繋がり興味深いものがあります。普段は窺い知れない“まもり”に対する真剣さ、とかも。
対する“まもり”は相変わらず意地悪なところは変わらない“葉二”の様子に一喜一憂する
上にちょっとしたすれ違いを引き起こしますが、その要因を彼から説明されると「確かに」
と言わざるを得ない訳で。まだ余裕な彼の姿勢を彼女は崩すことが出来るか、楽しみです。
“葉二”から突然の交際宣言を受けた“まもり”の振り回されまくる新生活を描きます。
(イラスト:おかざきおか 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/sp/201607veranda/ 】
「じゃあもうこのさいだ栗坂」「なんです?」「つきあうか」・・・キュンキュンするわコレ。
いつの間にか“葉二”の庭の菜園で採れたものを使った料理で食卓を共にする仲になった
二人が一足飛びに恋人同士の関係となって読み手としても驚かされるばかりの出だしです。
そこへ“葉二”の出張中に合鍵を持たされた“まもり”が甥御である“北斗”とばったり
遭遇することで、“葉二”の家族関係や新しく見えてきた価値観などを垣間見ることにも
繋がり興味深いものがあります。普段は窺い知れない“まもり”に対する真剣さ、とかも。
対する“まもり”は相変わらず意地悪なところは変わらない“葉二”の様子に一喜一憂する
上にちょっとしたすれ違いを引き起こしますが、その要因を彼から説明されると「確かに」
と言わざるを得ない訳で。まだ余裕な彼の姿勢を彼女は崩すことが出来るか、楽しみです。
2017年05月15日
『夜桜荘交幽帳 さよならのための七日間』
井上悠宇 先生が贈る新作は、死後の裁判で地獄行きと決まった姉の幽霊と再会させてくれた
鬼から無実を証明するために閻魔帳作りを持ちかけられる少年の数奇な運命を描く物語です。
(イラスト:こずみっく 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/product/321611000621/ 】
明朗快活で人気者な姉とは対称的に内向的で地味な“春馬”。交通事故で死んだ姉の手紙に
導かれて訪れた夜桜荘にて、鬼の“薄録”から姉の地獄行きが決定したと教えられる。姉の
吐いた嘘が鍵となるため調べる必要があるが、姉からはなぜか協力できないと言われ──。
閻魔帳の提出期限は七日間。なのにもう一冊「別の閻魔帳を作ってみろ」と促す“薄録”。
無実を信じて足掻く「人の苦しむ様が見たい」と嘯く“薄録”の真意が掴めぬまま夜桜荘の
幽霊たちと“春馬”が交流し、彼ら彼女らが断じられた罪を追究し、次々に救っていきます。
それぞれが抱える「罪」の意味に驚かされたり、共感したりを経て、やがて迎える七日目。
姉の嘘に込められた想いは何か。姉の想いを“春馬”はどう受け止めるのか。そもそも姉の
無罪は成立するのか。思わずグッとくる結末はまさに見どころ。オススメできる一冊です。
鬼から無実を証明するために閻魔帳作りを持ちかけられる少年の数奇な運命を描く物語です。
(イラスト:こずみっく 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/product/321611000621/ 】
明朗快活で人気者な姉とは対称的に内向的で地味な“春馬”。交通事故で死んだ姉の手紙に
導かれて訪れた夜桜荘にて、鬼の“薄録”から姉の地獄行きが決定したと教えられる。姉の
吐いた嘘が鍵となるため調べる必要があるが、姉からはなぜか協力できないと言われ──。
閻魔帳の提出期限は七日間。なのにもう一冊「別の閻魔帳を作ってみろ」と促す“薄録”。
無実を信じて足掻く「人の苦しむ様が見たい」と嘯く“薄録”の真意が掴めぬまま夜桜荘の
幽霊たちと“春馬”が交流し、彼ら彼女らが断じられた罪を追究し、次々に救っていきます。
それぞれが抱える「罪」の意味に驚かされたり、共感したりを経て、やがて迎える七日目。
姉の嘘に込められた想いは何か。姉の想いを“春馬”はどう受け止めるのか。そもそも姉の
無罪は成立するのか。思わずグッとくる結末はまさに見どころ。オススメできる一冊です。
2017年05月13日
「書店拝見! 〜BOOKプラザ文華堂〜」
湘南台駅近くにある「BOOKプラザ文華堂」にお邪魔してきました。ブックマネージャーの
藍原さんにお忙しい中にも関わらずスタッフルームでお話もさせていただいて貴重な体験
をしてきました。ちょっと思う所がありましたので、記事にまとめておきたいと思います。
【 http://book-bunkado.com/ 】
ラノベの棚で歯抜けが少ないな、と初見で感じました。シリーズが揃っているほうが手に
取りたいと思いますので好感触です。その分、棚に置ける作品も限られてくる訳ですが、
この辺りは取捨選択というか、究極の選択に至る部類の悩みなのでむずかしいところです。
ラノベの棚の横に四六判やB6判の、いわゆる「新文芸」の作品も幅広く押さえているので
ありがたい。「ホワイトブックス」まで確保しているのは郊外店として見ても珍しい部類
ではないでしょうか。藤沢まで行かなくてもある程度のものは手に入ると言えるでしょう。
非ラノベにあたる「メディアワークス文庫」などは一般文芸の棚に紛れ込んでしまう形に
なるため、こちらは「探すぞ」という事前の備えが必要になると思います。確保するなら
面陳されているうちに。アマラ先生の文庫落ちした「猫と竜」とか目立つほどありました。
その後、藤沢にある「ジュンク堂」と「有隣堂」にも足を運んだのですが、ライトノベル
と新文芸は別の階にあったり、フロアが全然違う所へ分かれてしまっていたり、と大型店
だからといって理解されているものではないのだな、という一面を垣間見てしまいました。
藍原さんも頭を悩ませていましたが、新興レーベルの本をライトノベルの棚の近くに置く
べきか否か。例えば「富士見L文庫」などはラノベの棚の近くに置いた方が読者の親和性が
強いのではないかと私は考えています。両方に書いている作家さんも確かにいる訳ですし。
もちろん異論、別論はあると思います。書店の面積が、とか棚数の誓約が、とか。そこは
むしろ書店員さんが普段来られる利用者のニーズを捉えて仕掛けていくべき点もあるはず
ですので。まさに腕の見せ所。愛のある棚が見られるとユーザとしても嬉しく思えます。
「BOOKプラザ文華堂」さんは本を並べるだけではなくて、拡販素材も所々使っていますし
作家さんからのサイン色紙のような素材も並べてアピールもされているので十分に力は
入れてくださっていると感じました。忙しくて手製POPが作れないのが悩みのようですが。
これは会話の中でも事例として挙げましたが、「Twitter」で推しの本とそのコメントを
募ってPOPにするというやり方もありますよ、と。今や月に100冊単位で刊行される作品を
すべて網羅するのは土台無理な話なので、協力できる場面があるならしていきたいもの。
小売りの最前線に立つ書店員さんも、ユーザとしての読み手も、そして本を提供し続ける
出版社側も、何か協力し合って共に利へつながるといいですね。そんな話もさせてもらい
ました。一介のラノベ読みが何を語っているんだ、という話ですけど。まぁそんな感じで。
あらためて時間を割いていただいた藍原さんに御礼を。将来の夢として語っていただいた
「いつか、BOOKプラザ文華堂でサイン会を開催してみたい」という願望が叶うことを祈念
しつつ、地域一番店となるべく頑張る藍原さんを遠方から応援して本文を締め括ります。
藍原さんにお忙しい中にも関わらずスタッフルームでお話もさせていただいて貴重な体験
をしてきました。ちょっと思う所がありましたので、記事にまとめておきたいと思います。
【 http://book-bunkado.com/ 】
ラノベの棚で歯抜けが少ないな、と初見で感じました。シリーズが揃っているほうが手に
取りたいと思いますので好感触です。その分、棚に置ける作品も限られてくる訳ですが、
この辺りは取捨選択というか、究極の選択に至る部類の悩みなのでむずかしいところです。
ラノベの棚の横に四六判やB6判の、いわゆる「新文芸」の作品も幅広く押さえているので
ありがたい。「ホワイトブックス」まで確保しているのは郊外店として見ても珍しい部類
ではないでしょうか。藤沢まで行かなくてもある程度のものは手に入ると言えるでしょう。
非ラノベにあたる「メディアワークス文庫」などは一般文芸の棚に紛れ込んでしまう形に
なるため、こちらは「探すぞ」という事前の備えが必要になると思います。確保するなら
面陳されているうちに。アマラ先生の文庫落ちした「猫と竜」とか目立つほどありました。
その後、藤沢にある「ジュンク堂」と「有隣堂」にも足を運んだのですが、ライトノベル
と新文芸は別の階にあったり、フロアが全然違う所へ分かれてしまっていたり、と大型店
だからといって理解されているものではないのだな、という一面を垣間見てしまいました。
藍原さんも頭を悩ませていましたが、新興レーベルの本をライトノベルの棚の近くに置く
べきか否か。例えば「富士見L文庫」などはラノベの棚の近くに置いた方が読者の親和性が
強いのではないかと私は考えています。両方に書いている作家さんも確かにいる訳ですし。
もちろん異論、別論はあると思います。書店の面積が、とか棚数の誓約が、とか。そこは
むしろ書店員さんが普段来られる利用者のニーズを捉えて仕掛けていくべき点もあるはず
ですので。まさに腕の見せ所。愛のある棚が見られるとユーザとしても嬉しく思えます。
「BOOKプラザ文華堂」さんは本を並べるだけではなくて、拡販素材も所々使っていますし
作家さんからのサイン色紙のような素材も並べてアピールもされているので十分に力は
入れてくださっていると感じました。忙しくて手製POPが作れないのが悩みのようですが。
これは会話の中でも事例として挙げましたが、「Twitter」で推しの本とそのコメントを
募ってPOPにするというやり方もありますよ、と。今や月に100冊単位で刊行される作品を
すべて網羅するのは土台無理な話なので、協力できる場面があるならしていきたいもの。
小売りの最前線に立つ書店員さんも、ユーザとしての読み手も、そして本を提供し続ける
出版社側も、何か協力し合って共に利へつながるといいですね。そんな話もさせてもらい
ました。一介のラノベ読みが何を語っているんだ、という話ですけど。まぁそんな感じで。
あらためて時間を割いていただいた藍原さんに御礼を。将来の夢として語っていただいた
「いつか、BOOKプラザ文華堂でサイン会を開催してみたい」という願望が叶うことを祈念
しつつ、地域一番店となるべく頑張る藍原さんを遠方から応援して本文を締め括ります。
2017年05月12日
『魔王の始め方 5』
オンラインゲーム事前登録キャンペーン中! 笑うヤカン 先生が贈るダークファンタジー
第5巻は親子喧嘩をしたり、新しい国へ侵攻したり、と“オウル”の活躍ぶりを描きます。
(イラスト:新堂アラタ 先生)
【 http://ktcom.jp/bn/bn032 】
【 http://novel18.syosetu.com/n6426w/ 】
【 http://www.comic-valkyrie.com/modules/web_valkyrie/maouno/ 】
【 http://www.dmm.co.jp/netgame_s/maou/ 】
ダンジョンを駆使した壮大なる親子喧嘩ぶりにダンジョン馬鹿っぷりがあふれております。
今回、新しい住人を迎え入れることで本国との繋ぎをつけられたのが大きい。それに加えて
“マリー”が事あるごとに見せる能力の片鱗に今後の命運が左右されそうで興味津々です。
前触れなく訪れた“ザナ”の登場でヒムロの国とサハラの国の諍いに介入する“オウル”。
彼女の落差が中々強烈で面白かった。今後苦労しそうな予感がして同情の念を禁じ得ない。
今回も“ローガン”がイイ所を魅せてくれています。問題山積な物語の続きも楽しみです。
同時刊行となる 小宮利公 先生のコミックス3巻も拝読。“ユニス”から好意を寄せられる
“オウル”が彼女の資質への不信を募らせる中、彼女が物語の鍵を担うまでが描かれます。
既刊コミックスの度重なる重版ぶりがスゴくて、裸体率も高めでオススメできる内容です。
第5巻は親子喧嘩をしたり、新しい国へ侵攻したり、と“オウル”の活躍ぶりを描きます。
(イラスト:新堂アラタ 先生)
【 http://ktcom.jp/bn/bn032 】
【 http://novel18.syosetu.com/n6426w/ 】
【 http://www.comic-valkyrie.com/modules/web_valkyrie/maouno/ 】
【 http://www.dmm.co.jp/netgame_s/maou/ 】
ダンジョンを駆使した壮大なる親子喧嘩ぶりにダンジョン馬鹿っぷりがあふれております。
今回、新しい住人を迎え入れることで本国との繋ぎをつけられたのが大きい。それに加えて
“マリー”が事あるごとに見せる能力の片鱗に今後の命運が左右されそうで興味津々です。
前触れなく訪れた“ザナ”の登場でヒムロの国とサハラの国の諍いに介入する“オウル”。
彼女の落差が中々強烈で面白かった。今後苦労しそうな予感がして同情の念を禁じ得ない。
今回も“ローガン”がイイ所を魅せてくれています。問題山積な物語の続きも楽しみです。
同時刊行となる 小宮利公 先生のコミックス3巻も拝読。“ユニス”から好意を寄せられる
“オウル”が彼女の資質への不信を募らせる中、彼女が物語の鍵を担うまでが描かれます。
既刊コミックスの度重なる重版ぶりがスゴくて、裸体率も高めでオススメできる内容です。