2017年4月10日よりアニメの放送が開始する、虎走かける 先生の大人気ファンタジー作品。
第9巻は大聖堂に辿り着いた“ゼロ”たちを待ち受ける衝撃の真実から話が動き始めます。
(イラスト/しずまよしのり 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892824-3/ 】
“ゼロ”たちに対する敵対心も和らいできた教会騎士団。彼らに伝えられた教会の真実が
これまた「どうしようもない」感を煽ってくる中、“主教”を絶対視する近衛騎士隊長
“オルルクス”が出張ってくることで教会に対する不審と不信がどんどん積もります。
でも当の“ゼロ”は考え事が頭から離れないようで、どこか上の空。“館長”の外界に
対する興味深々ぶりや、この前から続く“ジェマ”と“バルセル”の微妙な関係など、
いろいろな「距離感」が描かれる局面が多い、と感じました。もちろん“ゼロ”も含め。
意味深長な口絵の場面にどう繋がるのかな・・・なんて気軽に構えていたら、とんでもない
爆弾を落とされた気分を読了後に味わう破目に。先生自体がショックを受けている、と
言われてしまえばどうしようもありませんが、ここは信じて続きを待つしかありません。