田口仙年堂 先生の「カクヨム」投稿作品が書籍化。ライトノベルを書くための取材として
異世界と現実世界を行き来する作家や作家志望たちが織り成すサクセスファンタジーです。
(イラスト:東西 先生)
【 http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321611000759 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880280060 】
『ネット小説が流行っているから「カクヨム」でハーレムや無双を押さえたのを何か書け』
と見た目ヤクザな編集者に指示を受け、編集部の予算持ちで異世界へ取材に出かける作家。
モンスターとも戦える、とすぐさま答える彼は言う。何故ならラノベ作家だから、と──。
ラノベ作家である“センセー”や異世界で出会ったラノベ作家志望の“JK”も、異世界モノ
を書きたいから現地の文化や魔法などを勉強して物語を書いている、という発想が面白い。
そのためには異世界を滅ぼすことさえ厭わない、そんな決意の表れが随所に見受けられます。
やがてハーレムの取材先として訪れた魔王、その思いがけない人物像にラノベ作家としての
業の深さを垣間見た“センセー”がどう動くのか。異世界をガイドする“アミュー”が良い
立ち位置にいるので、その点も含めて見届けてほしい所。色モノと侮ることなかれ、です。