ねこみんと 先生のコミック1巻と同時刊行となる、FUNA 先生の異世界転生ファンタジー。
第4巻は仲間を傷つけた世界最強の存在にキレた“マイル”が、本気の力を見せつけます。
(イラスト:亜方逸樹 先生)
【 http://www.es-novel.jp/booktitle/24heikinchi4.php 】
【 http://comic-earthstar.jp/detail/noukin/ 】
【 http://ncode.syosetu.com/n6475db/ 】
魔物の様子がおかしい地域を調査するメンバーを送り出したギルドマスター。その中に娘が
含まれていると知った「赤き誓い」が俄然やる気を出して捜索に出たら、思わぬ利害関係に
ぶつかったり、と今回もややこしい現場に直面しております。はた迷惑ですがそれが面白い。
何の因果か古竜と戦うことになった“マイル”が、その強さに一度は心折れかけるという
過去にない展開からナノマシンの報告から気づいたある点を最大限に活かして全力全開で
挑むバトルが圧巻でした。それ故に古竜が求めていた「何か」が気になるワケですが──。
ねこみんと 先生のコミックも併せて拝読しまして、原作にある軽妙な話の進め方ですとか
“マイル”の明朗快活にして「うっかり」なところとかを活かした仕上がりになっている
内容に好感が持てました。早速に重版も決まったそうで原作共々盛り上がってほしいです。
2017年03月31日
2017年03月30日
『エスケープ・シープ・ランド』
『蜘蛛ですが、なにか?』の 馬場翁 先生が、同じく 輝竜司 先生とコンビを組んで贈る
新作は、突然7日間生き抜く謎のデスゲームに参加することになる人々の顛末を描きます。
(イラスト:輝竜司 先生)
【 http://kadokawabooks.jp/product/132/ 】
外面だけは良い母親から虐待され育ってきた“大吾”。窮状を訴えても信じてもらえない
彼は人間不信となり、今また見ず知らずの女の子とペアを組まされ武器を持った狼たちに
追われる始末。仕組んだ母親を恨む前にまず2人で生き残らなくてはならないのだが──。
ルールに改良を加えて過去に何回か行われてきたデスゲーム。生き残って再参加する者も
いれば羊として逃げ回る人たちを殺し続けてきた伝説の狼を倒さんとする者もいたり、と
“大吾”以外にも様々な思惑が入り乱れる、サスペンスが加わる群像劇に惹き込まれます。
羊の皮を被った狼もいれば、その逆もある。周りが信用できないながらも、パートナーの
“優”と共に狼を倒したりして何とか生き延びる“大吾”。点と点が線で繋がっていく中
意外すぎる事実に直面した彼と彼女の決断と結末は見所。物語の異常性に目が離せません。
新作は、突然7日間生き抜く謎のデスゲームに参加することになる人々の顛末を描きます。
(イラスト:輝竜司 先生)
【 http://kadokawabooks.jp/product/132/ 】
外面だけは良い母親から虐待され育ってきた“大吾”。窮状を訴えても信じてもらえない
彼は人間不信となり、今また見ず知らずの女の子とペアを組まされ武器を持った狼たちに
追われる始末。仕組んだ母親を恨む前にまず2人で生き残らなくてはならないのだが──。
ルールに改良を加えて過去に何回か行われてきたデスゲーム。生き残って再参加する者も
いれば羊として逃げ回る人たちを殺し続けてきた伝説の狼を倒さんとする者もいたり、と
“大吾”以外にも様々な思惑が入り乱れる、サスペンスが加わる群像劇に惹き込まれます。
羊の皮を被った狼もいれば、その逆もある。周りが信用できないながらも、パートナーの
“優”と共に狼を倒したりして何とか生き延びる“大吾”。点と点が線で繋がっていく中
意外すぎる事実に直面した彼と彼女の決断と結末は見所。物語の異常性に目が離せません。
2017年03月29日
『滅びゆく世界を救うために必要な俺以外の主人公の数を求めよ2』
みかみてれん 先生が贈る救世主ヒーローバトル。第2巻は時間軸をループしていることに
気がついた“ジン”が、新たなエンディングトリガーをもたらす少年の運命に抗います。
(イラスト:森倉円 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321608000496 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880205800 】
「──では、我が宿命を果たそう」理由も分からぬまま刃を向けられ、殺される“ジン”。
テスケーラの街での過ごし方を変えようが、街にいることすら拒絶しようが、ループする
日々の中で何度も命を落とすジェノサイド感。本当に救いはあるのかと疑いたくなります。
街の非合法地域「第四区」。それを守る自治組織「針猫団」を率いる“ウォード”たち。
更にそこへ攻め込むという「騎士団」の存在。そして「黒衣の男」。解決の糸口が見えぬ
モヤモヤを“クライ”とのを出会いが徐々に払拭し、点と点を結んでいく展開が見所の一つ。
やがて遭遇する今回倒すべき敵に対して、今回だからこその趣向を活かして臨むバトルも
熱いものがあります。蚊帳の外っぽかった“リルネ”や“スターシア”も街の人たちと
意外な繋がりが見えて、今後にどう影響するのか気になります。あと今巻も表紙力が高い!
気がついた“ジン”が、新たなエンディングトリガーをもたらす少年の運命に抗います。
(イラスト:森倉円 先生)
【 http://sneakerbunko.jp/bookdetails/?pcd=321608000496 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054880205800 】
「──では、我が宿命を果たそう」理由も分からぬまま刃を向けられ、殺される“ジン”。
テスケーラの街での過ごし方を変えようが、街にいることすら拒絶しようが、ループする
日々の中で何度も命を落とすジェノサイド感。本当に救いはあるのかと疑いたくなります。
街の非合法地域「第四区」。それを守る自治組織「針猫団」を率いる“ウォード”たち。
更にそこへ攻め込むという「騎士団」の存在。そして「黒衣の男」。解決の糸口が見えぬ
モヤモヤを“クライ”とのを出会いが徐々に払拭し、点と点を結んでいく展開が見所の一つ。
やがて遭遇する今回倒すべき敵に対して、今回だからこその趣向を活かして臨むバトルも
熱いものがあります。蚊帳の外っぽかった“リルネ”や“スターシア”も街の人たちと
意外な繋がりが見えて、今後にどう影響するのか気になります。あと今巻も表紙力が高い!
2017年03月28日
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー』
大森藤ノ 先生の大人気作品、その物語を補完していく「クロニクル」シリーズがスタート。
第1弾は酒場「豊穣の女主人」で働く“リュー”が首を突っ込む騒動や、昔話を綴ります。
(イラスト:ニリツ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797390803.html 】
博打に手を出して娘の“アンナ”を借金のカタに取られた“ヒューイ”。その話を聞いた
“リュー”が人知れず救出に向けて動き出すと、やがてオラリオでも力を持つ大賭博場の
オーナーが裏で糸を引いていたと知る。潜入方法に悩む彼女に手を差し伸べたのは──。
度胸もあるしイカサマ相手にも何のそのな“リュー”ですが、「幸運の兎」に祝福されて
賭博で真の力を発揮する「あの人」の存在感が印象に残ります。もちろん、荒事を収める
“リュー”も格好良いところを見せてくれますが、それが仇となるオチがまた微笑ましい。
そんな「あの人」の凄さを更に印象づけるエピソード、“リュー”が「豊穣の女主人」で
働くきっかけとなった【疾風】としての生き様を捨てる話がまた興味深い。カジノの件も
意外に関係してくるのでご注目。こういった補完はありがたいのでぜひ続けてほしいです。
第1弾は酒場「豊穣の女主人」で働く“リュー”が首を突っ込む騒動や、昔話を綴ります。
(イラスト:ニリツ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797390803.html 】
博打に手を出して娘の“アンナ”を借金のカタに取られた“ヒューイ”。その話を聞いた
“リュー”が人知れず救出に向けて動き出すと、やがてオラリオでも力を持つ大賭博場の
オーナーが裏で糸を引いていたと知る。潜入方法に悩む彼女に手を差し伸べたのは──。
度胸もあるしイカサマ相手にも何のそのな“リュー”ですが、「幸運の兎」に祝福されて
賭博で真の力を発揮する「あの人」の存在感が印象に残ります。もちろん、荒事を収める
“リュー”も格好良いところを見せてくれますが、それが仇となるオチがまた微笑ましい。
そんな「あの人」の凄さを更に印象づけるエピソード、“リュー”が「豊穣の女主人」で
働くきっかけとなった【疾風】としての生き様を捨てる話がまた興味深い。カジノの件も
意外に関係してくるのでご注目。こういった補完はありがたいのでぜひ続けてほしいです。
2017年03月27日
『キラプリおじさんと幼女先輩』
岩沢藍 先生の「第23回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。女児向けアイドルアーケードゲーム
に心血を注ぐ高校生が女子小学生に地元トップの座を追われる所から始まるラブコメです。
(イラスト/Mika Pikazo 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892670-6/ 】
下関にある高校へ通う“夏希”の心配の種。それは幼なじみが二次元の女児向けゲームに
嵌まって友達を作らないこと。そんな彼女の思いを他所に日々「キラプリ」を楽しむ彼が
女の子の“千鶴”とムキになって争う姿を見て更生の道を歩ませる決意をするのだが──。
都会でランカーとして名を馳せていた“千鶴”が、なぜ下関で“翔吾”の縄張りを荒らす
のか。その理由を探る余裕もなくライバルとして勝つために切磋琢磨する彼が、いつしか
彼女と気が置けない関係になっていく。その展開がコミカルで妙に熱いのがまず印象深い。
“夏希”が差し伸べた手と「キラプリ」を通じて築いた“千鶴”の小さな手。“翔吾”は
どちらを取ることになるのか。選んだ先に待つ思わぬ結末に思わず心がほっこりしました。
Mika Pikazo 先生が描く幼女先輩が可愛くて物語への没入感がまた半端ない。最高でした。
に心血を注ぐ高校生が女子小学生に地元トップの座を追われる所から始まるラブコメです。
(イラスト/Mika Pikazo 先生)
【 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892670-6/ 】
下関にある高校へ通う“夏希”の心配の種。それは幼なじみが二次元の女児向けゲームに
嵌まって友達を作らないこと。そんな彼女の思いを他所に日々「キラプリ」を楽しむ彼が
女の子の“千鶴”とムキになって争う姿を見て更生の道を歩ませる決意をするのだが──。
都会でランカーとして名を馳せていた“千鶴”が、なぜ下関で“翔吾”の縄張りを荒らす
のか。その理由を探る余裕もなくライバルとして勝つために切磋琢磨する彼が、いつしか
彼女と気が置けない関係になっていく。その展開がコミカルで妙に熱いのがまず印象深い。
“夏希”が差し伸べた手と「キラプリ」を通じて築いた“千鶴”の小さな手。“翔吾”は
どちらを取ることになるのか。選んだ先に待つ思わぬ結末に思わず心がほっこりしました。
Mika Pikazo 先生が描く幼女先輩が可愛くて物語への没入感がまた半端ない。最高でした。