2017年02月08日

『英雄エルフちゃんが二人の弟子を育てます! 崖っぷちから始める世界寿命の延ばし方 Step2』

秋月煌介 先生が贈る、儚く切ない英雄継承譚。第2巻はあの激戦から5年後、“ヒューイ”
から受け継いだ英雄の力を“フィオ”はどう使い、伝えるのか。その後の顛末を描きます。
(イラスト:水鏡まみず 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1501


天才肌で気分屋の“キリエ”と努力家で神経質な“ウェズリー”。黙示録の獣を討伐しつつ
2人を弟子として、継承候補として旅を続ける“フィオ”の相変わらずな立ち居振る舞いに
まず安堵を覚えます。けれど世界の終わりが迫る危機感は増しており緊迫の度は増すばかり。

“フィオ”の何気ない一言を裏読みしてしまったり、どこか物知り顔な“ザック”の助言に
突っかかってみたり、と自身の存在意義を確保しようと必死な“ウェズリー”が実に不憫。
その彼が現英雄の抱える最大の秘密に気づいた際の様子は憐憫の情を禁じ得ませんでした。

“ソーニャ”たちの協力を得ながらも一歩及ばずな“フィオ”も報われませんでしたし、
振り返れば“ウェズリー”の物語でもあった、と感じさせる話運び。未曽有の危機を前に
「英雄」の存在を糧として人々は立ち向かうことが出来るのか。次巻の動向に要注視です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル