2017年02月03日

『世界の終わりの世界録<アンコール>9 絶望の始祖』

細音啓 先生が贈る王道ファンタジー。第9巻は“レン”一行が残る“フィア”との合流を
目指すため砂漠地帯にある監獄へ、そして精霊の女王解放に向けて神性都市を目指します。
(イラスト:ふゆの春秋 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1504


“フィア”と合流するまでの流れは平穏というか、どこかコミカルな感じ。強くてそして
抜け目のない彼女の存在もまた大きいと改めて実感させてくれます。“ナスターシャ”が
いつも通りポンコツで使えないのがもどかしい。“レン”もあきらめてる感はありますが。

旅を続けるうちに“レン”の胸中に浮かんだ「世界録が創られた本当の目的」という疑問が
“エリエス”と“シオン”が言及する精霊の怯えに、そして終焉の島へと結びついたとき、
世界の厳しい現状がより鮮明になります。絶望的な状況でも彼らの心は折れないのが凄い。

暗躍を続ける沈黙機関。忍び寄る“ゼルブライト”の影。それらに考えを巡らせる余裕を
与えない絶望の化身、“レン”が自身の唯一を信じて対峙する勇ましさ、偽英勇としての
矜持が熱い展開を呼びます。終焉に抗う力を見せつけてくれると期待し、次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル