2016年12月08日

『七日の喰い神4』

カミツキレイニー 先生が贈るダークファンタジー。第4巻は祈祷士とGHQの軋轢を利用する
“龍之介”、それを止める“七日”、傷心の“ラティメリア”それぞれの戦いを描きます。
(イラスト:nauribon 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094516449


“龍之介”たちの魔手から逃れるのに必死な“ロサ”が辿り着いたのは“七日”たちの家。
そこへ暴走する祈祷士協会の犬が強襲。“ロサ”と呉越同舟の“ラティメリア”が彼や
ウミネコの“サキ”とも別れたまま不安な気持ちを膨らませる様子が何とも危なっかしい。

“六花”復活にこだわる“龍之介”がその境地に至った壮絶な過去。それでも彼がやろう
としていることの間違いを正そうとする“七日”が“ラティメリア”を巻き込みたくない
と振舞う葛藤。改めてその名を付けられた“ラティメリア”が感じた躍動、そして絶望。

決着をつけたヒト、モノすべてに等しく降りしきる雪の一面を切り取った見開きの挿絵が
物悲しさとやるせなさを煽ります。エピローグにて、やりたいことをやる、自由に生きる
そう決めた“ラティメリア”の前向きさに救われた気がします。印象に残る物語でした。

posted by 秋野ソラ at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル